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空室だらけの街での勇気ある決断(後編)
2010年09月14日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田英貴です。
火曜日は「編集部こぼれ話」です。
今週は先週のお話の続きです。
郊外の静かな街。
大学の拡張、生徒数の増加によって、
一斉に学生向けアパートが建ってからもう30年近く。
いまや学生の減少によってアパートは供給過剰で空室だらけ。
家賃も下がるところまで下がった感。
そんな街で、勇気ある決断をした一人のオーナーさん。
「賃貸経営をやめようか」と、悩んだ末、
築25年を超えたアパートを思い切って建て替えました。
ただの建て替えではありません。
新しい建物は、大手ハウスメーカーの最新仕様。
そこに最新設備を積極的に導入。
さらにオーナーは思い切って、
月額賃料を周辺相場の2倍以上(!)に設定しました。
この決断に対し、答えはどう出たのでしょうか?
2月、竣工と同時に募集を開始したところ・・・
なんと、
あっという間に満室に・・・!
しかもその後は、退去者が出ても、
季節を問わずすぐに入居の申し込みが入る状態です。
大成功です。
相変わらずの空室に悩む周囲の物件を尻目に、
勇気ある決断をしたオーナーのアパートは、
いきなりの人気物件となりました。
なぜこのようなことになったのでしょうか。
周辺相場は約2万円です。
そこにオーナーは、5万円で募集をかけました。
相場の2.5倍です。
と言っても、よくよく考えてみると、
両者の差は、3万円ほどでしかないのです。
3万円の差で、浴室乾燥機、独立洗面台など、
最新の設備による快適さ、
さらに、TVモニターフォン、防犯ガラスなど、
安全な暮らしを手に入れられるなら、
「ぜひ住みたい」
という人が、たくさんいるのです。
地方からやってくる学生は、確かに減りました。
しかし、それでも遠い地元から東京やその周辺の大学に
子供を送り込む親御さんなのですから、
3万円で快適さと安全を買う程度の余裕ならば、
十分に備えている方が、少なくないのでしょう。
ところが、この街のオーナーさんの多くは、
突然膨らんだ需要に乗ってアパートを建てたはいいのですが、
その後は不動産会社や管理会社にまかせっきり。
それでも過去までは、
学生が入れ代わり立ち代り入居してくれたため、
つい、その環境に安住。
入居者のニーズに対して、
多くの方が、鈍感なままだったように思われます。
そのため、急に空室が増え始めると、
慌てて家賃を下げることしか思いつかなかったのでは
ないでしょうか。
家賃を下げる前に、
立ち止まって、入居者のニーズに応えるための努力や工夫を
考えてみる。
そのことを忘れていたオーナーが、
この街には沢山いたのに違いありません。
「安ければ人は集まる」
これは事実ですが、全てではないのです。
入居者のニーズにしっかりと応えるかたちで、
周辺物件と差別化し、
優位を保つことができれば、
縮んでいく賃貸住宅市場の中でも、
道はひらけます。
但し、ある人からはこんな心配も聞かれました。
「周りの物件も皆同じように建て替えてしまったら、
やはり厳しい値下げ競争になるのでは・・・」
実際に、勇気ある決断をしたオーナーの成功に刺激され、
周辺のオーナーさん達も、
老朽化物件の建て替えを検討し始めているようです。
周りも同じ条件になったら・・・。
確かにそんな心配もあるでしょう。
ただ、厳しい時代にあえて挑もうとする勇気ある人は、
どの世界にも少ないものです。
勇気ある決断をしたオーナーは、
次の厳しい環境が訪れても、
きっとまた、
勇気ある決断で乗り切っていくにちがいありません。
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