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一括借り上げ(サブリース)の課題・その2
2010年10月13日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田英貴です。
水曜日は「読者の声とお悩み」です。
今回は先週水曜日の続きです。
オーナーズ・スタイル読者の皆さんからも、
ご質問やお悩みの声が寄せられることが多い、
「一括借り上げ(サブリース)」
について、
その基本的な注意点、リスクなど、
忌憚なくお話ししたいと思います。
----- 一括借り上げ(サブリース)の注意点 -----
■「新築・一棟」でなければ契約が困難です
通常、一括借り上げ(サブリース)契約の対象となるのは
新築物件。さらに一棟での契約がほとんどです。
築年数の経った物件での契約を受け付けてくれる
会社は少ないのが実情です。
理由は収益性です。
通常、物件の築年数が重なれば、
家賃が下がり、入居率も低下する一方で、
修繕などの手間が増えます。
管理会社にとっては収益が上がりにくいわけです。
同様の理由から、新築であっても、立地や設備に難点を
もつ物件の場合、契約をしてもらえないことがあります。
ほかにも管理会社は、
既に入居している人の中に不良入居者がいる可能性、
物件に隠れた瑕疵が存在する可能性、
などをリスクとして気にします。
新築ではない場合、
「自社が責任を持って管理していける物件か?」
管理会社には判断がつきにくい、ということです。
また、一室単位では空室時のリスクが大きく、管理の
効率もよくありません。やはり契約を受け付ける会社は
少ないのが現状です。
もちろん、新築以外、一棟以外でも、
条件が合えば、一括借り上げ(サブリース)を引き受ける
会社もあります。
■収入は減ります
一括借り上げ(サブリース)契約では、オーナーの手に
渡る収入は、周辺相場から推定される想定家賃の
85~90%程度に留まります。
残り10~15%は手数料として管理会社に支払う
かたちです。
一方、一括借り上げ(サブリース)契約ではない通常の
管理契約の場合、手数料は5%前後です。
自主管理であれば、こうした費用はもちろんゼロに
なります。
賃貸経営に自信のあるプロフェッショナルなオーナーの
多くが一括借り上げ(サブリース)を使わない理由は、
ここにあるのです。
■借り上げ賃料があとから大幅に下げられることも
一括借り上げ賃料(保証賃料)の見直しは、一般的には
2年ごとの契約更新時に行われます。
「30年一括借り上げ」などの長期契約・長期保証を謳う
場合でも、「2年ごとに見直し」、
あるいは「10年目に見直し・それ以降は2年ごと」などと、
契約書にはしっかりと明記されているはずです。
ところがこれら賃料見直しの際、予想外に大幅な値下げ
を要求され、オーナーが当惑するケースがあります。
当初、なんとか契約を取りたいがため、管理会社
が一括借り上げ賃料を高めに提示していた場合など、
あとからこうしたことになりがちです。
管理会社にとっても、空室が出にくく、利益率が高いのは
新築後の2~4年程度です。
そこを過ぎると大抵は客付けが少しずつ難しくなっていき、
加えて通常の維持費等もかさむようになります。
築10年~それ以降ともなればなおさらのことでしょう。
賃貸経営がどんどん厳しくなるため、管理会社としては、
「一括借り上げ賃料を提案通りに切り下げないのならば
解約も辞さない」
という、冷たい態度に豹変せざるをえないことにも
なるわけです。
■賃貸経営の難易度が上がる10年過ぎで、サヨウナラ?
一括借り上げ(サブリース)契約において、多くの場合、
契約期間は「新築後10年」です。
築10年目といえば、新築物件との競争が苦しくなり
始めるなど、賃貸経営の将来に不安が感じられ出す頃
ですが、同様に管理会社も、この時期以降を不安と見て
いるのです。
一括借上げ賃料の大幅減額要求まででは済まず、
オーナーにとってはまさにこれからが借り上げて
ほしい時期なのに、
「更新ナシのサヨウナラ。以降は借り上げてもらえ
ません・・・」と、いったことが起こりやすくなります。
(もちろん11年目以降でも継続して借り上げてくれる
会社もあります)
■礼金・更新料は管理会社に
自主管理であればオーナーの収入となる礼金・更新料
などは、一括借り上げ(サブリース)契約では、
いずれも管理会社のものになります。
オーナーの手には渡りません。
また敷金は管理会社が預かる場合がほとんどのようです。
■修繕や設備の取替えはオーナー負担
一方、ほとんどの場合、エアコンや給湯器など設備の
メンテナンス、交換費用については、オーナーが負担
することになっています。ぜひご注意を。
なお、原状回復費用のうち、入居者負担分を除いた
経年劣化部分の修繕費などは、オーナー負担となる
のが一般的です。
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さて、お話をまだまだ続けたいのですが、
随分長くなってきました。
今週は一旦、以上までといたします。
先週、
「今週と来週(13日)は、~
一括借り上げ(サブリース)について、お話しします。」
と、ご案内したところですが、
改めて見直すと、
皆さんにお伝えしたい内容が盛り沢山ですので、
さらに来週(20日)、再来週(27日)と、
「一括借り上げ(サブリース)の課題」
そのうち基本的な注意点・リスクのお話を続けたいと
思います。
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