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世界遺産になった集合住宅
2011年08月04日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
先日、岩手県の平泉にある、
奥州藤原氏ゆかりの歴史的建造物など、数件が、
ユネスコの世界遺産に登録されました。
3年前には一度「落選」となり、
その後、住民と行政が一体となって、再チャレンジのため、
努力をかさねたとのこと。
それらが大きく実り、
いよいよこのたび、念願かなったわけです。
ところで、
こうした人類普遍の遺産とされる世界遺産ですが、
中には、
「集合住宅」
もあることをご存知でしょうか。
「もちろん知っています。いまは一部が賃貸住宅になっている
ウィーンのシェーンブルン宮殿ですね」
物知りな皆さんからはすぐにそんな答えが
返ってきそうです。
もちろん、正解といっていいでしょう。
「中国の福建土楼でしょうか?」
これも正解です。
厚い土壁で築かれた、主に円形をした、
中国福建省の一部に見られる独特な集合住宅(群)です。
ですが・・・
それらよりももっとそれらしい、
現代人である私達のイメージどおりの「集合住宅」の中にも、
立派に世界遺産となっているものが、
実は、あるのです。
日本ではそれほど有名ではありませんが、
「ベルリンのモダニズム集合住宅群」
と、呼ばれるもの。
その数棟などは、
外観、敷地の景観、
まさに公団住宅タイプの「団地」にそっくり。
世界遺産であり、
かつ、私達のイメージにある集合住宅そのものです。
ここには6つの世界遺産登録された集合住宅が
集まっていますが、
建てられたのは主に1920年代後半から1930年代初頭に
かけてのこと。
当時、ドイツでは急速な工業化とともに、
都市に労働者が集中。
住宅不足や劣悪な住環境が問題となっていました。
それらを解決する手段として、
これら、
いわゆる郊外型の団地が計画されたのでした。
ちなみに、
1920年代後半から1930年代初頭にかけて、
といえば、
日本では、そのまま「昭和のはじめ」に当たります。
実はまったく同じ頃、
日本でも、住宅に大きな変革が起きていました。
有名な「同潤会」が、
次々と、
近代的な都市型集合住宅を完成させているのです。
いわゆる「同潤会アパート」がそれで、
すでにそのほとんどが取り壊されましたが、
「いまだその姿が記憶に新しい」
と、いう人も、
きっと、数多いことでしょう。
「ベルリンのモダニズム集合住宅群」が
世界遺産となった理由には、
歴史的意義、
設計者のそうそうたる顔ぶれ、
また、のちに世界の集合住宅の様式に
影響を与えた点などが挙げられるのですが、
それでも、
同潤会アパートからこれを見ると、
いわば「同期生」が、
栄光の世界遺産にかがやいているかたちです。
また、国際的にはともかく、
国内建築史において同潤会アパートが果たした意義も、
もちろん多くの人が知るところ。
取り壊されてしまった原宿の青山アパートなど、
やはり、
「もったいなかったな・・・」
ついつい、そんな感傷にひたってしまう方も、
少なくないのではないでしょうか。
当ブログに以前掲載した、
最後の同潤会アパート・「上野下アパート」の訪問記事です。
↓
http://www.owners-style.com/2010/02/post-14.html
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