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耐震診断のちょっと悩ましい現状のこと
2011年10月11日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
火曜日は「編集部こぼれ話」です。
今日は、
昨日の記事の続きとなるお話しです。
「耐震基準が『旧と新』にわかれたのが30年前。
ぜひとも耐震診断を受けておきたい、『旧耐震』で建てられた物件・・・」
そこで先日、
耐震診断・耐震改修の実績が豊富な、ある一級建築士事務所を訪れ、
お話をうかがってみました。
「旧耐震の時代に、旧耐震の基準で建てられたと思われる
建物のうち、『新耐震』の基準をあてはめたとしても、
これをちゃんと満たしている、という物件は、
何割くらいにのぼるのでしょうか?」
つまり、質問の主旨はこうです。
「旧耐震」の当時であっても、しっかりと丈夫に建てられたため、
基準が昭和56年以降、「新耐震」に変わったあとも、
ひきつづきこれをクリアできている優秀な建物・・・
その割合を私は尋ねたのです。
しかし、答えは、
「過去に診断した物件では、ほとんどすべてが、
『新耐震』の基準を満たしていませんでした」
ややショッキングなものでした。
旧耐震の時代に建てられた建物の「ほとんどすべて」が、
新耐震をクリアできない、というのです。
そこで、
さらにお尋ねしました。
「耐震診断を受け、危険、と判断された建物のうち、
何割くらいが、その後、耐震改修工事を行っていますか?」
答えは・・・
「学校や役所など、公的な建物であれば、
建物を取り壊すことになった一部の場合を除いて、
ほぼすべてが改修を行なっています。
しかし、民間の建物の場合、
改修工事に進むケースは、1~2割に過ぎません」
「それはなぜでしょうか?」
「改修工事費用を捻出できないケースが多いからです。
ほかにも、
たとえば民間の区分所有マンションの場合、
耐震診断をするべきかどうか、管理組合などで何度も議論し、
結局、『しない』と決めるケースも多いのです」
なぜならば・・・
「診断して、『基準を満たしていない』と判断された場合、
改修のための多額の費用をどうするのかという点について、
区分所有者の合意形成をはかるのがとても難しいのです。
もちろん、『私はお金は出せない』という人も、
中にはいるわけです。
そうした理由から、改修ができないまま、
『基準を満たしていない』という判定だけが残れば、
建物の資産価値は下がってしまいます。
つまりは売却もままならなくなるわけです」
そうなると・・・
「耐震強度については、下手に診断を受けて
はっきりとさせるより、『不明』としておいた方が得策だ・・・。
そんな判断にもなりがちです」
・・・なるほど、難しい事情が山積しているようです。
「ちなみに、耐震改修工事のための費用は、
概ねいくらくらいになるのでしょうか?」
「あくまで目安ですが、
鉄筋コンクリートのマンション、延べ面積が2000㎡程度として、
耐震改修工事費等、2億円~4億円がかかります」
「高い・・・!」
「補助金が出たり、税金が優遇されたりといったケースも
ありますので、各自治体に確認されるのがいいでしょうね」
いかがでしょうか。
耐震診断・耐震改修における
ちょっと悩ましい現状です。
以上のとおり、
私もその一端を知ることが出来ました。
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