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理想のカップル誕生? 鉄筋コンクリートの話 その2
2011年11月24日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
今日は先週の続きです。
鉄筋コンクリートのお話の後半です。
圧縮に強く、引っ張りに弱いコンクリート。
引っ張りには強いが、圧縮に弱い鉄筋。
両者を一体に組み合わせることで、
互いの弱点が補われ、
圧されても引かれても、潰れたりしない、崩れたりしない、
強力な建材が生まれることについて、
先週はお話しをしました。
さて、
さらにもうひとつ、
鉄のもっている大きな弱点といえば・・・サビです。
誰もがご存知のとおり、
鉄はとてもサビやすいのです。
しかし、
どういう偶然か、
コンクリートと鉄は、この点においてもベストカップルでした。
なぜならば、
コンクリートの原料の一部であるセメントは、
強いアルカリ性を帯びています。
このアルカリ性が、まさに「もって来い」の効果を発揮、
コンクリートは、
鉄筋として内部に埋められた鉄を
なんと、サビからしっかりと守ってくれるのです。
守るだけでは済まず、
すでに鉄筋にサビがついていた場合、
これを消してしまえるほどの力を
コンクリートはもっているとのこと。
コンクリートと鉄筋は、
返す返すも、まさに理想のパートナー同士です。
とは言いながらも、一方では、
こんな話を皆さんもよく耳にしていることでしょう。
「古い鉄筋コンクリートの内部で、鉄筋がサビてしまい、
建物の補修が必要となった・・・」
理想のパートナー同士であるはずなのに、
これは一体どういった理由によるものなのでしょうか。
その主な原因は、コンクリートの「中性化」です。
コンクリートは、水分や空気中の二酸化炭素に晒されると、
次第にアルカリ性を失い、中性に変わっていくのです。
中性化したコンクリートからは、
鉄筋をサビから守る力が失われてしまいます。
ベストカップルには、
どうやら避けられぬ倦怠期と、その後の破局が
待っているようです。
中性化は、
コンクリートの表面から徐々に始まっていきますが、
これがやがて内部の鉄筋へと達し、
なおかつ、
そこに水分や酸素が入り込むような条件があると、
鉄筋はサビ始めます。
その結果、鉄筋から強度は失われ、
ついには膨張し、
周囲のコンクリートを割って剥落を招くなどします。
このコンクリートの中性化は、
残念ながら、避けるのが難しい現象です。
ですが、
これを起こりにくくするための工夫、
進行を遅らせるための工夫が、
建築関係者など、大勢の人々によって、いま、
さまざまに考えられています。
今回はそうした工夫の紹介は割愛しますが、
一般的な構造物では、鉄筋に触れるところにまで
コンクリートの中性化が進むのに、
「六十五年から百年くらい」
などとされているところ、
「百年以上、さらにそれ以上へ・・・」
人々の努力によって、
もっともっと長く強度を保ち続けられる鉄筋コンクリートが、
これからどんどん、生まれてくるはずです。
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