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「賃貸住宅の賃料が下がっている」 しわよせが礼金に?
2011年12月05日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
月曜日は「賃貸経営お役立ち情報」です。
先週月曜日は、
「賃貸住宅の賃料が下がっている」といわれる中、
統計によれば、
現場実感とは違う意外な結果が出ていることについて、
お話しをさせていただきました。
いわゆるミニバブル期の大量供給が尾をひいているとも思われる
東京・神奈川の「マンション」に関しては、
確かに、少なからず下落。
しかし、
それ以外では目立った賃料の下落が見られません。
それどころか、
埼玉と千葉の「アパート」では、
わずかながら賃料の上昇(!)が見られるという、
まったく意外な結果が浮かび上がっています。
では、そのことと、
現場実感との違いにおける「差」の正体とは、何なのか?
先週の記事では、
・契約賃料の値引き(募集賃料との乖離)
・フリーレントによる実質的な賃料の値引き
・賃料値引きを避けるかたちでの礼金、敷金の減額
こういった現場での実情が、
多くのオーナーさんに賃料の下落を実感させ、
ひいては統計との印象差を生んでいる可能性について、
指摘をさせていただいたところです。
そこで、
今週と来週は、
上記のうち、「礼金」および「敷金」について、
参考となる統計をご紹介することといたしましょう。
(出典:株式会社ネクストさんのHOME'S首都圏レポート)
まず、
下のグラフをご覧ください。
首都圏における「賃貸マンション」の礼金額の推移です。
このとおり、1都3県に例外なく、下落の一途といって
いいでしょう。
特に東京では、2008年1月から2011年後半にかけ、
約1.3ヶ月分→約0.7ヶ月分と、大幅な下落が見られます。
では、
アパートの場合はどうでしょうか。
ご覧のとおり、
下落の続いている東京、
これにおおむね沿った動きを見せる神奈川に対して、
埼玉・千葉のここ一年ほどにおける上昇・回復が特徴的です。
ということは・・・
埼玉・千葉の両県では、
礼金は現在、「もらいやすく」なってきているのでしょうか?
実はそうではありません。
そのカラクリは、以下の二つのグラフをご覧になっていただくと、
ひと目でわかります。
まず、首都圏の賃貸マンションにおける「礼金ゼロ」物件の
比率の推移です。
次には、
賃貸アパートでの同データです。
ご覧のとおり、
埼玉・千葉の賃貸マンションでは、
今年の春頃以降、
礼金ゼロ物件の割合が50%以上、つまりは半数を超える状態が
続いています。
千葉県の賃貸アパートにいたっては、
すでに2009年の段階から、ほんの一時期を除いて、
過半数が礼金ゼロ。
埼玉県のアパートも、千葉とおおむね似た状況。
そういった現状です。
ちなみに、
念のため他社さんのデータをひろってみたところ、
たとえばアットホーム(株)さんの公表されているものでは、
2010年における首都圏での統計(賃貸マンション)として、
・礼金ゼロ物件 約30%
・同1ヶ月 約55%
・同2ヶ月 約15%
と、いった数値が上がっています。推移は下のグラフをご覧ください。
ただし、
これはあくまで首都圏全体の平均値です。
礼金ゼロの物件の割合が低い東京都内の物件数が
比率上高いことによって表れている数値と、
推測できます。
すなわち、
いまや賃貸物件の半数以上に礼金が無い埼玉・千葉を中心に、
「礼金」については、
その存在があたりまえであった過去の常識自体が、
崩れようとしています。
その波は、神奈川へ、東京へと、
今後さらに及んでいく可能性が高いものといえるでしょう。
なお、付け加えると、
礼金は、あくまでオーナーさんへの「礼」金であると、
通常、理解されていますが、
ご存知の皆さんも多いように、
現実としては、
仲介をする不動産会社へ、
広告費としてこの分が充てられることも少なくありません。
よって、
こうしたケースで礼金ゼロを選択した場合、
オーナーさんには、
広告費の負担だけがそのまま残されてしまうことにも、
留意が必要です。
来週は引き続き、
「敷金」について検証してみます。
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