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元ボクサーのするどいパンチが貫いた!? 上野の国際子ども図書館
2012年02月23日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
安藤忠雄さんといえば、
知らない人がいないといっていいほど、有名な建築家です。
昭和16年(1941年)生まれ。
1970年代の半ば、「住吉の長屋」で
世間に衝撃を与え、
以降、さまざまな作品を発表し続け、
高い評価を獲得。
国内のみならず、
世界各地にプロジェクトをかかえ、足跡も残す、
日本を代表するクリエイターのひとりです。
最近の東京においては、
東京湾のゴミ埋立地を豊かな森に変える、
「海の森」プロジェクトの事業委員長として、
開業間近な東京スカイツリーの監修者として、
その名前が話題にのぼるほか、
昨年は、
東日本大震災復興構想会議のメンバーとして、
テレビの画面などに映るその姿を見かけた方も
多分、多かったのではないでしょうか。
さて、
このとにかく有名な安藤忠雄さんの、
あまり知られていないかもしれない、
変った作品が、
実は、東京の上野にあるのです。
場所は上野公園内。
JR上野駅から向かうと、
東京国立博物館の敷地の向こう、
大ミュージアムの陰に隠れた・・・といった
雰囲気のあたり。
ここに、
「国立国会図書館 国際子ども図書館」
という施設があるのですが、
これこそ、
世間にはあまり大きく知られてはいない、
安藤氏の隠れた名作のひとつ。
そう言ってしまってもいいでしょう。
ただし、
実際に行ってみると、すぐに、あることがわかります。
この建物は、古いのです。
その古さというのも、
尋常ではなく、
実は竣工が1906年(明治39)。
「え!それじゃ安藤さんの生まれる前じゃないか」
と、いうことになってしまいますが、
ここで正しく事情を明かしましょう。
この建物は、
安藤氏のデザインに基づいて
新築されたものではありません。
安藤氏は、
「帝国図書館」として建てられた古いこの建物に、
改造を加えたのです。
その改造たるや、
ルネサンスを基調としたこの優美な建物に対し、
ガラスの箱を貫通させるという大胆なもの。
しかも、
その貫き方を見ると、建物の斜め前方から、
ボクサーの繰り出す、
するどい左フックが入ったかのようなきわどい様相。
これを見て、
かつて80年代にフランス・ルーブル美術館の
中庭に出現した、
有名な「ガラスのピラミッド」を思い出す、
とした人も数多くいましたが、
見る人を驚かせるインパクトという面では、
あるいは、ルーブル以上、かもしれません。
ちなみに安藤氏は、
これも有名ですが、
元プロボクサーという経歴の持ち主です。
旧帝国図書館という、
いわば国家を飾った明治の美に対し、
安易にクリンチ・・・妥協せず、
真っ向、勝負を挑んだ様子です。
結果、
荒々しくもすがすがしい美を
ここに完成させました。
なお、
入館されるとわかります。
この建物の背面に立つもともとの外壁は、
いま、
ガラスのカーテンウォールに優しく囲まれることによって、
ラウンジの内壁として、
新たな魅力を醸し出しています。
正面からの印象とは一変。
とても居心地のよい、
素敵な空間です。
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