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新築する権利が取引される!? NRI・野村総研さんの興味深いレポート
2012年05月21日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
月曜日は「賃貸経営お役立ち情報」です。
「人口減少時代の住宅・土地利用・社会資本管理の問題と
その解決に向けて(下)~2040年の日本の空家問題への対応策案~」
と、いうレポートがあります。
NRI(野村総合研究所)グループの総合情報発信誌
「知的資産創造」で、
2009年に発表された論文です。
いまも同誌のウェブサイト(→こちら)から、
バックナンバー欄の「2009年10月号」を覗くと、
内容のすべてを読むことができます。
直接レポート(PDFファイル)をダウンロードされる場合は、
こちらにアクセスしてください。
↓
さて、このレポートですが、
不動産業界やその周辺では、
比較的有名なもの、といってよいのではないでしょうか。
理由は、そのインパクトにあります。
「2040年の日本の空家問題」
と題して、
わが国の将来の「空家率」における、ややショッキングな予測を
このレポートは示しているのです。
その数値、
2040年における日本の賃貸・持ち家を含むすべての空家率、
43%となっています。
ただし、これは、
「現状の総住宅戸数の純増が将来も続く」と仮定する場合です。
(詳しくは、2003年比100%での住宅着工が続き、
滅失戸数も現状が維持される場合)
しかしながら、
住宅着工のペースを現状の半分に下げても(滅失は現状維持)、
2040年までには空家率は30%を超えるとのこと。
一説には、
都市の空家率が30%を超えると、
住環境の悪化などが著しくなるとされ、
そのため、
これを引用したり、参考にしたりした警告の意見や文章が、
その後あちらこちらで目に付くようになっています。
いま、地方都市では、
よく報道などで見られるとおり、
空き店舗だらけの「シャッター商店街」の出現が、
問題になるなどしています。
これらに加えて、
空家だらけのゴーストタウンまがいの住宅地が、
今後は各地に生まれてしまうということになるのでしょうか。
その一方で、NRIさんは、
こんな面白い(?)予測も示しています。
古い住宅を持っている人に、
意外な「権利」が将来、生まれるかもしれないというのです。
たとえば、
空家が溢れかえるのを抑制するため、
政府が、住宅戸数の総量規制を布くことになったとします。
そのための調査の結果、
「単身用住戸の数が過剰」と、判断されたとします。
そこでたとえば、
単身用住戸を新規に建設する場合、
新築1戸につき、空家となっている単身用住戸を必ず2戸、
除去することが
義務付けられることになったとしてみましょう。
すると、流れはこうなります。
何かの事情で単身用住戸を新たに建てたい人や会社が、
そのことを可能とするために、
「壊してよい単身用住戸」を探すこととなる場合が
生じるのです。
そこで、
壊してよい単身用住戸を所有している人は、
お金をかけずに、これを
「新築したがっている人や会社」に、壊してもらえるかもしれません。
あるいは、
上記の制度のもとにあっては、
2戸の壊してよい単身用住戸を持っている方は、
すなわち、
ご自身が1戸分の「新築権」(2戸除去義務付きの)をお持ちです。
すると、お金をもらって、
これを希望者へ売ることも可能となりそうです。
この考え方をもとに、
NRIさんは、
「この総住宅戸数の総量規制により、中古住宅は、
居住だけではなく除去可能性という価値を持つことになる。
この結果、人口減少社会においても、
現在の制度を前提にした場合より中古住宅の資産価値が
下げ止まる可能性が高い」
との展望をレポートの中に示しています。
さて、
こうしたことがもしも現実となったら・・・?
ともあれ、思いもよらない時代が、
私達の身近な将来には迫ってきているのかもしれません。
ちなみに、
NRIさんは、最近新たに、
「空家率は2030年頃に14%程度で収束する」という、
上記とは別の予測も公表しています。
(知的資産創造2011年12月号)
その理由、内容など、
両者を見比べてみるのもよいでしょう。
↓
賃貸経営お役立ち情報(月曜日の記事)│コメント(0)
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