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板碑、祟りの石、疱瘡お婆さん?人々の信仰が賑やかに集まる「五所神社」
2015年02月27日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
あまり観光客の姿を見ない、
鎌倉の隠れた古刹やお社(やしろ)を
これまでにもたびたび紹介しているこの「鎌倉大家日記」。
今回は、
前回ご紹介した実相寺の門前からほど近く、
(前回の記事は→こちら)
同じ道沿いに参道の入口をひらく、
小さなお社、
「五所神社」を訪問してみます。
なお、両者の距離は(門前から参道入口まで)、
およそ60~70メートルといったところ。
すぐご近所です。
「村社五所神社」と刻まれた石柱の左奥、
鳥居の下から、
なだらかな石畳が社殿の方へと伸びています。
この五所神社、由緒書きをひもとくと、
こうあります。
「この辺りは、古くは乱橋村と材木座村とに分かれていた」
「乱橋村には三つの神社があり、
材木座村には二社が鎮座していた」
「明治41年にそれらが合祀され、五所神社とされた」
すなわち、
五社が集められたため、「五所神社」。
そんな経緯があったうえに、
周囲の人々の神仏への信仰もとても篤かったのでしょう、
境内には、
以前のお社や、すでに無くなった付近のお寺などに
祀られていたと思われる、
色々な信仰の「よすが」となるものが、
ところせましと置かれています。
たとえば、よく目立つのが庚申塔です。
一口に庚申塔といっても、
そのかたちにはさまざまなものがありますが、
この五所神社の場合、
よく見られる「青面金剛」を浮き彫りにしたもの、
猿田彦の名を刻んだもの、
日天・月天、
馬頭観音、帝釈天、如来像・・・と、
およそさまざまな作例が一挙大集合しています。
また、
庚申塔ではないようですが、
いずれかに祀られていた道祖神だったのかもしれない、
とても凛々しい「摩利支天」像も
それらに並んでいて、
何とも賑やか、かつ豪華な風景となっています。
お稲荷さんもあります。
しかも、ちょっと変わったお稲荷さんです。
「石上稲荷」といいます。
御神体は一個の石です。
その姿は特に隠されることもなく、
参拝者のすぐ目の前のほこらの内側に、
のっそりと、横たわっています。
「昔は近くの材木座海岸、豆腐川の河口にあった大石」
なのだそう。
「船や漁師さん、泳ぐ人への悪さや祟りが
多かったため、陸に引き上げられた」
と、いうことです。
どんな悪さや祟りがあったのでしょうか。
実は、鎌倉にはほかにも似た例があって、
海中の石近くの海面で船のとも綱が切れたり、
そばで人が溺れたり、
といったものが、その「罪状」なのですが、
残念ながら、石上稲荷のほこらに添えられた
解説板には、
そういったことは何も書かれてはいません。
この石上稲荷のすぐ横には、立派な板碑が立っています。
弘長2年(1262)の銘が刻まれ、
国の重要美術品にも指定されているこの板碑、
当神社の代名詞のような存在として有名ですが、
このたびはその手前、
地面に直接ごろりと、無造作に転がっている石に
注目してみたいと思います。
そばに看板が立っています。
「疱瘡老婆の石」と書かれています。
これは、
いわゆる「しわぶき婆さん」や「咳の爺婆尊」に類する
信仰の対象だったものでしょう。
鎌倉に見られる例としては、
北鎌倉・光照寺の「おしゃぶき様」が有名です。
これら、しわぶき婆さんやおしゃぶき様が、
風邪避け、
あるいは止まらない咳などを治してくれる
神様であったように、
疱瘡老婆の石は、その名称から、
人々が、疱瘡の治癒や、
その感染予防を願う対象にしたものであろうと
思われます。
疱瘡は、またの名を天然痘といいます。
天然痘は、
世界中の人々の長年の努力により、
いまは根絶された病気、ということになっていますが、
過去は、
その重い症状によって命を奪われるか、
奪われなくとも顔や体に多くの「あばた」を残してしまう、
大変恐ろしい病でした。
鎌倉にゆかりのある有名な人としては、
源頼朝の子、
三代将軍・実朝(さねとも)が、
17歳の時、疱瘡にかかっています。
疱瘡老婆の石には、
この困難な病気に苦しんだ人々や、
この病気から逃れたい、
罹患した子どもや肉親を救いたい、と願った人々の思いが、
いまも重く、深く、
籠っているかのようです。
摩利支天と庚申塔
石上稲荷。写真左奥のほこらの中に御神体が。
神輿庫。人気の初夏の例大祭で担がれるお神輿を
覗き見できます。
境内山側にはひときわ幽玄な雰囲気の場所も。
御嶽信仰にかかわる石碑などが立ち並びます。
(写真:宮 栄多郎)
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