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日蓮法難ゆかりのお寺・妙長寺で、泉鏡花の記した明治の鎌倉を想う
2015年03月20日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
あまり観光客の姿を見ない、
鎌倉の隠れた古刹やお社(やしろ)を
これまでにもたびたび紹介しているこの「鎌倉大家日記」。
今回は、
前回ご紹介した向福寺からほど近く、
(前回の記事は→こちら)
日蓮宗の妙長寺を訪れてみます。
行き方は、向福寺からであれば、
ごく簡単。
参道を出たら、
横たわるバス通りを左に、100メートルちょっと。
道路の右手、やや奥に、
屋根の反りの具合も涼やかな、
小振りの山門が現れます。
妙長寺を知る人は、あまり多くはありません。
ですが、
実はここは、鎌倉を代表する歴史上の人物のひとりに
ゆかりがあるとされるお寺。
その人物とは、日蓮上人。
彼の法難を偲んで、
弟子のひとりが建てたとされる仏堂が、
その始まりであるといわれています。
ちなみに「法難」とは、
宗教者が、権力者などから迫害や弾圧をうけること。
ご存知のとおり、
日蓮は鎌倉幕府の政治や、他の仏教諸派に対し、
激しく意見を繰り返した人でした。
そのため、幾度にもわたって、
襲撃されたり、捕まったり、
命を落としかけるような目に遭わされています。
そんな日蓮の被った法難のひとつが、
いわゆる「伊豆法難」です。
このとき、彼は流罪に処せられ、
舟で、鎌倉から伊豆の伊東付近にまで送られることと
なったのですが、
このとき、
現地に住む弥三郎という漁師が、
海上の岩の上に置き去りにされた日蓮を救い、
これを匿ったとされています。
その後、
この弥三郎の子が出家し(あるいは本人とも)、
日蓮門下となりました。
日実と名乗ったとのこと。
日実は後日、鎌倉にやってきて、
日蓮が伊豆に送られた際、船出した場所を探しました。
ほどなく、
その地が、いまの材木座海岸あたりの「沼浦」と呼ばれた
海辺であったことを知り、
そこに一堂を建立したということです。
しかしながら、そののち、
このお堂は津波に襲われてしまいました。
そのため、やや内陸へと移転。
それがお寺となって、
いまの妙長寺に続いているとされています。
ちなみに、以上の話を記念して、
妙長寺の境内には、
大きな相輪が建てられています。
(相輪とは、宝珠を頂点に九つの輪などを配した塔のこと。
五重塔などの頂上によく立てられます)
さらには、舟の模型も置かれています。
法難の際、
日蓮が乗せられた舟を想像してつくられた、
ささやかなモニュメントです。
妙長寺は、
日蓮のほか、
もうひとりの人物の名前によっても、
一部の人達にはよく知られています。
その人物とは、泉鏡花です。
明治後期から大正、昭和の初期にかけて活躍した、
いまも熱烈なファンの多い作家です。
鏡花は、尾崎紅葉に憧れ、
彼に弟子入りしようと、
明治23年、
故郷の金沢をあとに上京しました。
しかし、いざとなると勇気が出ず、
その門を叩くことに躊躇し、しばらく悶々。
ついに明治24年の10月、
晴れて紅葉の書生となりますが、
この年の夏、
鏡花は、しばらく妙長寺に滞在していたのです。
のちに彼は、
そのときの経験を題材に、
小説「みだれ橋」(のちに改題して「星あかり」)を
発表しています。
作品の中には、
まだ闇の深い、
静けさにつつまれた明治の鎌倉の夜の情景が、
鏡花ならではの文体で、幽玄に描かれています。
短い一作ですので、
よかったら、ご覧になってみてください。
妙長寺境内・「日蓮伊豆法難」の舟の模型
(写真:宮 栄多郎)
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鎌倉大家日記(金曜日の記事)│コメント(0)
超激戦区で「勝っている」オーナーの思わず真似したくなる空室対策!
2015年03月17日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
火曜日は「編集部こぼれ話」です。
オーナーズ・スタイル編集部の本棚には、
たくさんの「本」が並んでいます。
その一部が、いわゆる「満室経営本」。
オーナーさんへの指南書です。
どれも、とても参考になります。
もちろん、
オーナーズ・スタイルには、オーナーズ・スタイルとしての
賃貸経営に対する考え方はありますが、
カリスマ大家さん、著名なコンサルタントさん、不動産会社経営者、
若い投資家さんなど・・・
様々な立場の方が、さまざまな切り口から、
賃貸経営の成功を考えるこれらの本、
いろいろな意味で、
私達にとっても、よい教科書です。
さて、そんな本の中から、
今回は、
「満室研究所所長」を名乗る、
山岡清利さんが書かれた、
「新版『遠方・地方・激戦区』でも満室大家になる方法」
と、いうタイトルの本をご紹介いたしましょう。
ところで、この本、
舞台となっているのは北海道の札幌市です。
ご存知の皆さんも多いかと思いますが、
名だたる賃貸激戦区のひとつ。
「多分、日本一厳しいマーケットだろう」
と、いう人も少なくないそんな場所に、
リーマンショック前の2000年代はじめ、
当時まだ30代前半だった山岡さんは、
東京で小さな会社を経営しながら、
続けざまに、
4棟ものアパートを買ってしまったのだそうです。
すると、案の定・・・
ほどなく経営は大苦戦の様相に。
しかも遠い東京からでは、
なかなか物件に目が届かず、現地の様子もよく判らず、
空室対策をしようにも、
どうしても地元仲介会社の言いなりに。
それでも、状況は悪化の一途を辿ります。
そこでついに、2007年の夏のこと。
「このままではだめだ。他人任せにしてはいられない」
と、山岡さんは思い切って会社を売却。
札幌へ移住を敢行。
持てるノウハウのすべてをつぎ込んで、
自らの賃貸経営のたて直しに奔走したのでした。
すると、その結果、
山岡さんのアパートの空室はどんどん減っていくばかりか、
なんと、賃料まで上昇。
以来、
超激戦区で勝ち続けているオーナーとして、
地元メディアに注目されるばかりでなく、
いまや全国から講演依頼が舞い込むほどの大成功を
おさめていらっしゃるのだそうです。
そんな山岡さん、本の中では、
「いざ、他人に頼らず、
自ら実践する大家になってみれば、
満室経営って意外と楽じゃないかと感じるようになった」
との暴言(?)も・・・!
しかし、
この本のすべてを読んでみると、
何となく、
それも許せる気分になってきます。
なぜならば、山岡さんの空室対策は、
とにかくトコトン詰めが細かく、
気配りにあふれ、
さらには、こだわりも深いのです。
例を二つ、紹介しましょう。
たとえば、
「ファミリー物件の押し入れを潰し、ブランコを設置。
キッズルームをつくってアピールする」
・・・と、これだけでも素晴らしい発想なのに、
さらに山岡さんは、
「そのブランコは白。天井には明るい青空の柄のクロス。
もちろん天井専用のデザインが工夫されたもの。
床には草原を想わせるラグを敷き、
壁には・・・建具の色は・・・」
と、徹底的にこだわり抜くのです。
(もちろん、ブランコは使いようによっては
危険な遊具ですので、山岡さんは、
安全上および契約上の配慮も怠りません)
さらには、
「ペット可」をどうアピールするか。
物件内にリードフックを取り付ける。
それがわかるよう、POPカードを添えておく、
・・・までは、誰もが考えそう。
しかし山岡さんは、それでは終わらず、
リードフックから実際にリードを伸ばし、
その先に、
可愛いぬいぐるみのワンちゃんをつなげて・・・
内見に訪れたペット好きの心をつかんでいます。
似たような徹底したこだわりは、
物件のアピールだけでなく、
仲介会社のスタッフをどう動かすか。
どう彼らに気持ちよく、やる気を出してもらうか、
と、いった部分でも、
こまごま展開されているのですが・・・
ここに書きすぎると
本の売り上げを妨害することになってしまうので、
以上で終わりとしておきましょう。
なお、この本は、
上記タイトルにもあるとおり
「新版」ということで、
中古市場には「旧版」の方も出回っています。
インターネット上の読者からの評判等を見ると、
新版の方が、カラー写真なども載っていて
内容豊富とのことですので、
古書店で手に取るなどした際は、
どうぞ、
新・旧のご確認をお忘れなく。
下のリンクはもちろん、
新版のページにつながっています。
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編集部こぼれ話(火曜日の記事)│コメント(0)
固定資産税など大幅アップも。空き家対策のための各施策にご注視を
2015年03月16日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
月曜日は「賃貸経営お役立ち情報」です。
平成27年度税制改正大綱に盛り込まれた、
「危険・迷惑な空き家の建つ土地に対する
固定資産税、都市計画税の特例対象からの除外」
に、ご注目されている皆さんも
多いものと思われます。
「場合によっては固定資産税が6倍に!」
などと、騒がれているこの件、
どういう話かといえば・・・
・住宅1戸当たりの敷地面積が200平方メートルまでの場合、
固定資産税においては、課税標準が6分の1となるのが、
現行の特例(都市計画税は3分の1)
・しかし、この特例があるため、全く利用していない空き家
なのに、あえて取り壊さず放っておく人も散見。
「荒れた空き家」が各地で問題に
・そこで対策のため、このたびの税制改正では、
今後、特定の空き家が建っている土地については、
上記の特例措置の対象から除外することに・・・
と、いうもの。
では、
どんな空き家が、この「特定の空き家」になるのかと
いうと、
それは、
「空家等対策の推進に関する特別措置法」
の規定による勧告をうけた空き家です。
具体的には、
・そのままにしておけば倒壊の恐れがあるなど、
危険な状態になっている空き家
・同じく、衛生上有害となっていたり、
なりそうな状態にある空き家
・著しく景観を損なっているなど、
周囲の環境保全のため、放置してはおけない空き家
と、いうことで、
要は、放りっぱなしのご近所迷惑な空き家が、
勧告の対象候補。
なお同法は、
この2月26日に一部が施行済み。
5月26日には完全施行の運びとなっています。
そこで、これらを受け、
巷では、
「クライシスだ」
「将来課税が重くなる事態を避けるために、
中古不動産市場に空き家がこれからどんどん出てくる。
古い空き家を持っている人は、いまのうちに売って、
手放さないと大変なことになる!」
と、いった報道があったり、
声があがったりしていますが、
本当にクライシス・・・とまでなりそうなのか、
国や自治体の実際の動き、判断がどうなるかを踏まえ、
まだちょっと、予断を許しません。
ただ言えることとして、
「課税対策のためだけに、空き家を放っておく」
「ご近所の不安も顧みず、空き家を適切に管理しない」
と、いった姿勢に対して、
今後、風当たりが強くなりこそすれ、
弱くなるということだけはなさそうです。
ともあれ、
上記、税制・法律の施行にもとづき、
各自治体は、
所有者など、空き家の調査を開始、
5月末からは、
助言や指導など、具体的なアクションがとられ始めます。
次いで、
これに従わない所有者等に対して、
勧告が行われると、
いよいよその空き家は、
敷地に税制の優遇がない「特定空家等」とされるだけでなく、
場合によっては、取り壊しを代執行されたり、
所有者などが過料に処されたりする可能性も
生じることとなっています。
ぜひ、
注視しておきたいところです。
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賃貸経営お役立ち情報(月曜日の記事)│コメント(0)
知られざる開祖、一向上人。丹精込められた小さな庭の寺・向福寺
2015年03月13日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
あまり観光客の姿を見ない、
鎌倉の隠れた古刹やお社(やしろ)を
これまでにもたびたび紹介しているこの「鎌倉大家日記」。
今回は、前回ご紹介した来迎寺からほど近く、
(前回の記事は→こちら)
時宗の向福寺を訪問します。
早速出発しましょう。
まずは来迎寺の門前を背に、左へ進みます。
すると間もなく、
前々回ご紹介の「五所神社」の鳥居が左手に現れます。
(五所神社の記事は→こちら)
鳥居が現れたら、
その斜め向かいに口を開いている通りへ、
右折して進入。
すると、ほどなくバス通りに出ます。
この通りは、
以前ご紹介した「九品寺」門前に通じる通りです。
(九品寺の記事は→こちら)
ここで道を渡っておきましょう。
渡り終えたら、右へほんの25メートルほど。
二軒のマンションに挟まれた路地の入口から、
奥を覗いてみてください。
突き当たりに見えている赤いトタン屋根の建物が、
目指す向福寺です。
向福寺は、とても小さなお寺です。
ほとんど民家程度といっていい敷地に、
本堂と庫裏、
庭と墓地とがぎゅうぎゅう詰めです。
それでも、
そんなぎゅうぎゅう詰めにされた中のせまい庭が、
なかなかいい雰囲気を醸し出してくれています。
いかにも鎌倉のお寺らしく、
きっちりと目地の整ったような美しさこそ無いまでも、
人の手のぬくもりをもってつねに丹精込められている様子が、
素朴な景色の隅々から、
しっかりと、伝わってくるようです。
創建は伝えられるところによると、
弘安5年(1282)のこと。
開山とされているのは、
一向俊聖(いっこうしゅんしょう)です。
一向は、有名な人ではありません。
ですが、実は、
その生きていた当時にあっては、かなりの活躍を見せた人。
のちの事の運びようによっては、
いわゆる鎌倉新仏教の開祖のひとりとして、
数えられていたかもしれない人物です。
一向上人、
一説には、暦仁2年(1239)の生まれ。
鎌倉にある浄土宗大本山・光明寺の開山などとして
名の知られる、
然阿良忠(ねんありょうちゅう)のもとへ参じ、
その教えを学びました。
しかしながら、文永10年(1273)、
一向は、師とは別の道を歩み始めます。
安住の場としてのお寺や、
地域の支持者や信者による庇護を捨て、
飢えや命の危険も覚悟で、
見知らぬ土地をさすらいながら教えを説き、
修行をかさねる、
「遊行」の旅に出るのです。
その遊行の途上、一向が始めたのが、
念仏などを唱えながら踊る「踊り念仏」でした。
踊り念仏といえば、
私達は、おおむね一遍上人ばかりを思い起こしがちです。
しかし実は、
人々にこれを勧めながら遊行したのは、
一遍だけではありません。
一向も同じことをしていました。
さらに、皆が皆、
踊りまで勧めていたかどうかはともかく、
念仏を広めながら旅をするにあたっては、
似たような人は、当時、
ほかにもたくさんいたらしいのです。
その中で特に多くに慕われ、有名になったのが一遍。
さらには、一向だったようです。
次いで、のちには、
一遍の弟子達がそうであったように、
一向に師事した人達も、
ひとつの教派を生み出しました。
彼らは教団を成長させ、
やがては一宗が立てられるかたちとなります。
お寺もあちらこちらに建てられました。
この宗派のことを人々は、
「一向宗(衆)」と呼んだり、
「時衆」と、呼んだりしたようです。
このうち「一向宗」は、
浄土真宗を指して世間がそう言ったものとは
もちろん違う、別のものです。
よって出どころは、
当然ですが、一向俊聖の名前。
そこに、
「一向専修」の語(ひたすら修行する)が
重ね合わせられたものでしょう。
一方、「時衆」というのは、
一向だけでなく、
同様に踊り念仏を行なった一遍の信者達を指して言うものと
共通する呼び名です。
いわば、
一向の宗派と一遍の宗派を同一視したかたちですが、
そうした見方は、史料によると、
かなり早い時期から始まっていた様子。
一向と一遍は、
似た時期に相次いで亡くなっていますが、
(記録・伝承が正しければ2年違いです)
その直後、
あるいはひょっとすると彼らの生前から、
その信者らは、
一般の目からは、「同じ集団である」と、
見られていたのかもしれません。
その後、江戸時代になると、
両者への同一視は、さらに決定的となりました。
幕府の政策によって、
一向の宗派は、一遍の宗派と統合させられてしまうのです。
否、統合ではなく、文字通りの吸収合併です。
一向宗の寺々は、
一遍直系の「時宗」の本山、
清浄光寺(しょうじょうこうじ)の管轄下に
置かれることとなるのです。
ちなみに清浄光寺は、
いまも鎌倉のお隣、藤沢市に健在です。
ご存知の方も多いでしょう。通称を「遊行寺」といいます。
一方、この幕府の措置に対し、
旧一向宗の人々は、
「私達と遊行寺さんのところとでは開祖が違うのに」
と、大いに不満を感じたようです。
彼らは独立を訴え始めます。
しかし、申し立てはなかなか認められず、
運動は明治に入ってからも続きます。
さらには大正、昭和に至っても・・・。
なぜかといえば、
当初の話し相手である江戸幕府こそ、
その間、
無くなってはいたものの、
旧一向宗のお寺が独立するとなれば、
多数の末寺を手放すことになる、本家・時宗側との話し合いが
その後も必要だったとのこと。
交渉は難航したようで、やがて昭和も戦中に入ってから、
やっと、
彼らの望みは叶えられることとなりました。
ですが、そのかたちは
本来求められていた「独立」というものではなく、
多分、経済上の問題など、
色々と事情も生じたのでしょう、
旧一向宗の寺々のうち、
時宗から出ることを希望するお寺は、
以降、
浄土宗に帰属することに。
なぜ、ここで「帰属」なのかといえば・・・
初めの方の記述を思い出してください。
然阿良忠のいた浄土宗こそが、
彼らの宗祖・一向が巣立った、出身母体であったからに
ほかなりません。
よって、
現在、一向を開山としながらも、
本山を遊行寺とする時宗の一寺院であることを
名乗る向福寺は、
このとき浄土宗には帰らず、時宗に残ったお寺のひとつ・・・
と、いうことになるようです。
向福寺のつつましげな境内
(写真:宮 栄多郎)
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大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
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火曜日は「編集部こぼれ話」です。
今回は、
オーナーズ・スタイル本誌で、
最近行なったアンケート結果から、
データをひとつ、ご紹介いたしましょう。
読者の皆さんに、
こんな質問をさせていただきました。
(アンケートにご回答の皆様へ、心より御礼申し上げます)
「入居者募集をされる際、物件情報を掲載される
ポータルサイトを教えてください」
ご回答のトップ5です。
(複数回答・ご回答者数432)
1位・・・「SUUMO」 38.9%
2位・・・「HOME'S」 36.6%
3位・・・「at home」 29.9%
4位・・・「CHINTAI」 15.7%
5位・・・「Yahoo!不動産」 13.0%
いかがでしょうか。
いわゆる大手ポータルサイトの名前が
何となく順当(?)に並んでいて、
一見、特筆すべきことは何もなさそうな
結果となっています。
ですが、
もうひとつ、この数値をご覧下さい。
以下の回答とパーセンテージを挙げてみると・・・
話は、やや意味深いものとなってきます。
回答:
「(物件情報を載せるサイトは)
不動産会社にお任せしているなどの理由で、不明」
パーセンテージ:
2.8%(432回答中12)
いかがでしょうか。
世の中にはまだかなり多いとも言われている、
「募集のことはすべて仲介会社へお任せ。無関心」・・・の
いわゆる丸投げオーナーさんが、
オーナーズ・スタイル読者オーナーさんの場合、
わずか3%もいらっしゃらないのです。
私達は、これまで長年、
「物件情報はちゃんとポータルサイトに
載せてもらってください!」
そのためには、
「不動産仲介会社への指示を怠らないで!」
と、しつこく呼びかけをかさねてきましたが、
上の結果を見ると、
それはもはや、皆さんすっかりご承知のこと。
私達はそろそろトーンダウンをした方が、
うるさくなくて(笑)よろしいのかもしれません。
ちなみに、
こちらも多くの皆さんが
すでにご承知のことと思いますが、
物件情報がポータルサイトに載った際は、
必ず、
オーナーさん自ら、
検索条件を何パターンか、しっかりと入力した上でご検索、
掲載内容をチェックすることが肝心です。
「せっかく人気設備を導入したのに、
仲介会社がデータの更新を忘れ、
表示に反映されていないばかりか、
長い間、検索条件にもひっかからない状態となっていた・・・」
「駅徒歩分数を間違われ、
とんだ不利な掲載状況になっていた・・・」
そんな悲劇を耳にすることも
決して、少なくはないからです。
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編集部こぼれ話(火曜日の記事)│コメント(0)