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「六地蔵」から「和田塚」へ。鎌倉の街なかを走る鎮魂のみちをゆく・その2
2016年02月12日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
さて、前回訪れた、
古い刑場あとに佇む鎮魂の史跡・六地蔵をあとにして、
(前回の記事は→こちら)
今回は寄り道をしながら、
次の目的地である「和田塚」を目指してみたいと思います。
途中、立ち寄る先は二ヶ所。
まずは、六地蔵のお地蔵さま達を背にして右手、
由比ガ浜大通りを西の方向へ、向かってみましょう。
ご紹介したいのは、ある建物です。
道のりはわずかです。
300メートルほど行ったところ。
通りの右手に、
お城を模したような、あるいは一部はお寺のような・・・
白漆喰で壁を塗り込めた、不思議な和風の建築物が、
ドンと鎮座しているのを
見逃す人はほとんどいないでしょう。
鎌倉彫の店「寸松堂」です。
国の登録有形文化財。
木造2階建てに塔屋付きです。
ゆえに、見かけは3階建て。
昭和11年の暮れに竣工しています。
以来、長く、
この通りのランドマークとして、
鎌倉市民に親しまれ続けている建物です。
鎌倉市のウェブサイト(→こちら)に
若干詳しい説明書きがあります。
それによれば、
「鎌倉彫の彫師・佐藤宗岳さんの店舗併用住宅として、
市内の大工、西井喜一、正二親子によって建てられた」とのこと。
加えて、同ページには、
「・・・構造もかなり複雑で、1、2階を通した柱が少なく、
軸組みが容易に重ならない。
極端に言えば、各階が下の階全体の上に載っている様な
印象を受ける」
との、気になる記述も見られます。
「軸組みが容易に重ならない」とは・・・
まともな建物としては何とも不思議です。
奇妙で、かつ、興味深いのですが、
ひょっとすると、
大工・西井喜一、正二親子は、
この建物が生まれる13年前、
鎌倉に甚大な被害を及ぼした関東大震災の揺れに対しての
彼らなりの答えをこの建物で示している・・・
のかもしれません。
つまり、地震の横揺れに対し、
上階が、下の階の上で、
前後左右に滑ってくれることで、揺れが吸収されるのです。
つまり、免震構造です。
(詳しい方はご存知と思います。
近いのは「すべり支承型」と呼ばれるタイプ)
考えすぎでしょうか・・・!
ともあれ、
多分、建築家か研究者と思われる上記ページの著者は、
「別段の破錠もみせずこれだけ特異な内・外観を造り得た手腕は
高く評価することができる」
と、すこぶる好感をもって、この文章を結んでいます。
さて、
では、魅惑的な寸松堂をあとにして、
今度は、やって来た道を少し引き返すことにしましょう。
前回訪れた六地蔵のある方向へ向かって、
約250メートル進みます。
すると右手に、またも印象的な建物が。
交差点に向けてするどく刃を向けるような、
鋭角的な敷地の上に、
これまた鋭角的なかたちをした、大変古いビルが、
矍鑠(かくしゃく)として屹立しています。
旧鎌倉銀行由比ヶ浜出張所です。
昭和3年の開店。
その鎌倉銀行ですが、
のちに、横浜興信銀行に営業を譲渡します。
昭和16年のこと。
その際、この建物は、
同銀行の由比ヶ浜出張所となって、
以降もそのまま、銀行として利用され続けます。
やがて戦後となり、昭和32年、
横浜興信銀行は名を変え、いまの横浜銀行に。
しかしながら、由比ヶ浜出張所は、
それにかなり先んじて、昭和20年に閉店。
このとんがったビルだけは、
その後も病院など、他の用途に活用され続け、
つい昨年までは、人気のバーが、
多くのファンに支えられつつここで営業していました。
そのバー、「THE BANK」が
惜しまれつつ閉店したのが5月のこと。
ちなみに街のうわさでは、建物は壊されず、
耐震補強され、
今後も生き残る予定なのだとか。
寸松堂とならぶ通りのランドマークとして、
これからも鎌倉の人々の暮らしを
静かに見守っていてくれることを願うばかりです。
さて、
では二つの建物への寄り道を以上で終え、
次回はいよいよ本来の目的地、
「和田塚」を訪れます。
寸松堂
旧鎌倉銀行由比ヶ浜出張所
(写真:宮 栄多郎)
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