梅の季節がやってきた鎌倉。隠れた名所・貞宗寺、常立寺をご紹介します｜賃貸経営マガジン編集長のブログ「オーナーズ・スタイルこぼれ話」

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梅の季節がやってきた鎌倉。隠れた名所・貞宗寺、常立寺をご紹介します

2018年02月09日

こんにちは。

大家さんのための賃貸経営情報誌「オーナーズ・スタイル」

編集長の上田です。

金曜日は「鎌倉大家日記」です。

鎌倉に、今年も梅の季節がやってきました。

瑞泉寺、東慶寺、円覚寺、海蔵寺、荏柄天神社、長谷寺、

英勝寺、浄光明寺、浄妙寺、宝戒寺、十二所果樹園・・・

梅の咲く社寺、名所は、

それこそ鎌倉中にたくさんありますが、

今回は、そうした中、つい見逃されやすい、

あるいはあまり知られていない、

梅のきれいなお寺を

二つ、ご紹介いたしましょう。

まず一ヶ所目、「貞宗寺」です。

ご存知ない方がとても多いお寺です。

場所は鎌倉市植木というところ。

最寄り駅は、鎌倉駅でも北鎌倉駅でもなく、

大船駅です。

その大船駅の西側、徒歩３０分近くのところ、

住宅街に面した山裾に、静かに佇んでいるお寺です。

創建は慶長１６年（１６１１）とされています。

それ以前、この場所には、

徳川幕府二代将軍秀忠の生母・宝台院の母である貞宗院の

屋敷がおかれていました。

貞宗院の死後、

その遺言によって建てられたとされるのが貞宗寺です。

この貞宗寺を「鎌倉の隠れた花の寺」と呼ぶ人もいます。

ハクモクレン、ミツマタ、ショカツサイ、アジサイ、ユキヤナギ、

ハギ、コスモス、ヒガンバナ、キンモクセイ・・・など、

季節の彩りが絶えません。

なかでもとりわけ、

紅白の花が競い合うように咲き誇り、境内を飾る、

見事な梅が評判です。

加えて、花のみならず、

本堂奥に広がる緑の竹林や、秋の紅葉も美しい、

散策の楽しいお寺です。

さて、

次に紹介するのは、「常立寺」です。

なお、先にことわっておきますと、

常立寺は、正しくは鎌倉のお寺ではありません。

鎌倉のお隣、藤沢市の片瀬にあります。

それでも、鎌倉市域との近さ、

あるいは、中世鎌倉史との結びつきの強さから、

さほど遠くないところにある

五重塔が有名な「龍口寺」同様、

鎌倉の古寺名刹のひとつとして、

紹介されてしまうことも多いお寺です。

常立寺の梅、といえば、

本堂前を彩る枝垂れ梅が有名です。

普段は比較的静かなこのお寺も、

枝垂れ梅が咲き、

さらに参道など、周りの梅も色づいての競演が始まる頃には、

毎年、たくさんの見物客や

アマチュアカメラマンでにぎわいます。

そしてさらに、

このお寺を訪れる多くの人が足をとめ、手を合わせるのが、

知る人ぞ知る、

「伝元使塚」です。

いわゆる元寇・文永の役（文永１１年・１２７４）の翌年、

元の使節として来日し、

鎌倉幕府によって処刑された５人の「元使」を

供養するものとされる、６基の五輪塔です。

古（いにしえ）の異国の客を慰めるための

ささやかなモニュメントが、

この季節は、

梅香る初春の風の中に、静かに佇みます。

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