こんにちは。
大家さんのための賃貸経営情報誌「オーナーズ・スタイル」編集長の上田です。
私自身も小さなアパートの大家さんです。
場所は鎌倉。幸い入居者の方に恵まれ、居候の猫にも囲まれ、仕事は多忙ながらも毎日を楽しく過ごしています。
- 恒例の４建物、鎌倉市の「春の施設公開」。扇湖山荘庭園も。鎌倉まつりもスタート！
- 甘茶とアジサイの関係をご存知？ ４月８日はお釈迦様の誕生日を祝う「花まつり」
- 大賑わいの鎌倉中心部を横目に、大船駅に降り立って「桜」・・・もおすすめです
- ２０１１年に始まり、今や親しまれるイベントに。「つるし飾り」がいざなう春の北鎌倉
- 鎌倉もホームタウンです。今年からサッカーＪ１リーグに昇格の「湘南ベルマーレ」
- 昨年秋にオープンした、タリーズコーヒー・鎌倉鶴岡八幡宮前店が話題になっています
- 毎年春、鎌倉で３人の女性の運命が決まる・・・？「ミス鎌倉」のお話
- 梅の季節がやってきた鎌倉。隠れた名所・貞宗寺、常立寺をご紹介します
- 江の島と対岸をつなぐ道路は２本。実は３本目もある？ 海が割れる現象「トンボロ」とは
- ユニークな姿で知られる、小田急線・片瀬江ノ島駅舎が建て替え工事へ。新たなその形は・・・？
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大家の息子として育った私が、賃貸情報誌で広告審査を担当。その後「伝わる文章と楽しいアイディア」を掲げてフリーに。 当ブログではご多忙の上田編集長に代わり、記事ネタのリサーチ、校正やリライトを担当しています。
昨年秋にオープンした、タリーズコーヒー・鎌倉鶴岡八幡宮前店が話題になっています
2018年02月23日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営情報誌「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
昨年の９月、
この鎌倉大家日記では、
「鎌倉のきれいな『有料トイレ』。
昨年出来て以来、皆さんに好評のようです」
と、題して、
「M's Ark KAMAKURA」というビルについて、
ご紹介をさせていただきました。（→こちら）
場所は、鶴岡八幡宮の目の前・若宮大路沿い。
大変な好ロケーション、といえる場所に、
利用料金１００円が必要とはいえ、
びっくりするほどきれいな公衆トイレを擁するビルが誕生。
鎌倉を訪れる観光客の皆さんに
とても評判であることをお伝えした次第です。
そしてさらに・・・
このビルの１階には、鎌倉中世の遺跡、
「北条小町邸跡」の発掘遺構の一部が展示されていて、
ガラス越しの床下、
タイムカプセルを覗くような風景を
望むことが可能であることも、
ともにお伝えいたしました。
さて、
そんな「M's Ark KAMAKURA」ビルのすぐ斜め向かいです。
昨年１０月にオープンしたカフェ、
「タリーズコーヒー鎌倉鶴岡八幡宮店」が、
ほかにはない、鎌倉ならではのお店、として、
いま話題を呼んでいます。
ちなみに、
このタリーズコーヒーのある場所ですが、
「北条時房・顕時邸跡」とも呼ばれている場所です。
「M's Ark KAMAKURA」同様、
かつての鎌倉時代、
幕府権力の中心にあった北条家の屋敷があったところであろうと
されている場所なのです。
そこで今回、
タリーズコーヒーさんがここに出店するにあたっては、
先んじてビルが建て替えられているのですが、
そんな場所ですので、工事に際しては、
事前の地下発掘調査が行われました。
すると、
当然・・・と、いっていいのでしょう、
地中からは、青磁や白磁、かわらけ、
柱、井戸の枠材、側溝跡など、たくさんの中世の遺物や
遺構が発見されました。
そんな出土遺物の一部が、
タリーズコーヒー鎌倉鶴岡八幡宮店さんの店内に
大切に保管され、
展示されているのです。
さらに鎌倉時代のものだけでなく、
現地からは、
江戸時代後期から近代にかけてのものとみられる井戸跡も
発見されました。
井戸は、屋根もかけられて、きれいに再現され、
店内から望む
癒される風景の一部となっています。
また、そうした状況に合わせ、
お店の内装は、
モダンですっきりした「和」のしつらえに
まとめられています。
お店を訪れた上で、
ツイッターやインスタグラムなど、
ＳＮＳでの発信をされる皆さんも多いということで、
最近は、
「鎌倉に来たら寄りたい、いま話題の場所」
のひとつとなっているようです。
ところで、
鶴岡八幡宮といえば、
敷地内に建つ、県の重要文化財でもある近代建築、
「旧県立近代美術館 鎌倉館本館」が、
来春、
「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として
オープンする旨、先月報道がされています。
鶴岡八幡宮の持つ貴重な収蔵品が展示されるほか、
企画展やコンサート、
各種講座・講演会なども開かれる、
目的の幅広い施設になるのだとか。
川喜多映画記念館、鏑木清方記念美術館、
鎌倉彫資料館、鎌倉国宝館、
数多くのグルメスポット、スイーツのお店、
さらには鎌倉野菜が買える
鎌倉市農協連即売所（レンバイ）・・・など。
見るところ、寄るところがたくさんの
半日程度では巡り切れない鎌倉中心部に、
だんだんとなっていく様相です。
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鎌倉大家日記（金曜日の記事）│コメント(0)
毎年春、鎌倉で３人の女性の運命が決まる・・・？「ミス鎌倉」のお話
2018年02月16日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営情報誌「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
今月、「２０１８ミス鎌倉」が選出されます。
「鎌倉に関わる諸行事に参加し、
鎌倉の魅力を日本全国に、
そして世界にＰＲしていただける、
健康で明るく感性豊かな女性を選出する」
と、されているもので、
鎌倉市観光協会がコンテストを主催、
１９８５年から始まり、今年で３４回目を迎える、
なかなか歴史ある伝統（？）行事となっています。
ちなみに、
昨年は３月１７日の選出決定、となっていました。
今年はやや進行が早いようです。
２月１４日、北鎌倉の浄智寺を会場に
ファイナリスト約１０名が選ばれ、
２月２８日に、やはり北鎌倉の長寿寺を会場に、
「ミス鎌倉」３名が選ばれるのだそうです。
この日を境に、
３人の女性の人生が、大きな転機を迎えます。
あるいは、
一生の思い出に残る、濃密な時間を体験していくことに
なるのでしょう。
ミス鎌倉の活動期間は約１年です。
その間、
４月の鎌倉まつりでのお披露めに始まり、
５月の大船まつり、市民カーニバル、ビーチフェスタ、
６月の蛍放生会、五所神社祭礼・・・
７月の海開き・・・
８月・・・
９月・・・１０月・・・
やがて翌年４月、
ふたたび鎌倉まつりに登場し、感謝状の授与を迎えるまで、
毎月、
さまざまなイベントや観光ＰＲに駆け回ります。
その数、
年間約８０回にもおよぶのだそうです。
また、それらに加えて各所への表敬訪問や、
活動開始前には、
話し方やウォーキングなどのレッスンもしっかりと
こなさなければいけないということで、
３名の皆さんにとっては、まさに、激動の１年です。
さて、
そんなミス鎌倉ですが、
大変特徴あるお名前から、
いまも記憶に残っている市民も
多分、多いのではないかと思われる、
一人の女性がいます。
２０１０年度ミス鎌倉・３名のうちのおひとり、
金井憧れ さんです。
当時大学生だった金井さんは、
ミス鎌倉をつとめたのち、
社会人となり、
北海道放送（ＨＢＣ）のアナウンサーとして活躍するのですが、
「なんと、送り仮名が入っている」・・・という、
その珍しいご本名が、
テレビで披露されると、大いに話題となりました。
「ステキな名前！」と、まさに「憧れ」る声も
インターネット上に
いくつも飛び交ったものでした。
なお、金井さんは昨年春より、
ＴＢＳの２４時間ニュースチャンネル
「ＴＢＳニュースバード」のキャスターに転身されています。
プロの話し手として、
さらなる活躍を続けておられます。
ちなみに、
いわゆるミスコンテストには、
最近は、これに反対する声も聞かれます。
さまざまな意見や見方が、
時代の移り変わりに応じて交わされていくものと思われますが、
ともあれ、
今月末に誕生する新しいミス鎌倉の皆さんには、
ここで先に、
「おめでとう」の言葉を
贈らせていただきたいと思います。
お体を大切に、どうぞがんばってください。
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梅の季節がやってきた鎌倉。隠れた名所・貞宗寺、常立寺をご紹介します
2018年02月09日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営情報誌「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
鎌倉に、今年も梅の季節がやってきました。
瑞泉寺、東慶寺、円覚寺、海蔵寺、荏柄天神社、長谷寺、
英勝寺、浄光明寺、浄妙寺、宝戒寺、十二所果樹園・・・
梅の咲く社寺、名所は、
それこそ鎌倉中にたくさんありますが、
今回は、そうした中、つい見逃されやすい、
あるいはあまり知られていない、
梅のきれいなお寺を
二つ、ご紹介いたしましょう。
まず一ヶ所目、「貞宗寺」です。
ご存知ない方がとても多いお寺です。
場所は鎌倉市植木というところ。
最寄り駅は、鎌倉駅でも北鎌倉駅でもなく、
大船駅です。
その大船駅の西側、徒歩３０分近くのところ、
住宅街に面した山裾に、静かに佇んでいるお寺です。
創建は慶長１６年（１６１１）とされています。
それ以前、この場所には、
徳川幕府二代将軍秀忠の生母・宝台院の母である貞宗院の
屋敷がおかれていました。
貞宗院の死後、
その遺言によって建てられたとされるのが貞宗寺です。
この貞宗寺を「鎌倉の隠れた花の寺」と呼ぶ人もいます。
ハクモクレン、ミツマタ、ショカツサイ、アジサイ、ユキヤナギ、
ハギ、コスモス、ヒガンバナ、キンモクセイ・・・など、
季節の彩りが絶えません。
なかでもとりわけ、
紅白の花が競い合うように咲き誇り、境内を飾る、
見事な梅が評判です。
加えて、花のみならず、
本堂奥に広がる緑の竹林や、秋の紅葉も美しい、
散策の楽しいお寺です。
さて、
次に紹介するのは、「常立寺」です。
なお、先にことわっておきますと、
常立寺は、正しくは鎌倉のお寺ではありません。
鎌倉のお隣、藤沢市の片瀬にあります。
それでも、鎌倉市域との近さ、
あるいは、中世鎌倉史との結びつきの強さから、
さほど遠くないところにある
五重塔が有名な「龍口寺」同様、
鎌倉の古寺名刹のひとつとして、
紹介されてしまうことも多いお寺です。
常立寺の梅、といえば、
本堂前を彩る枝垂れ梅が有名です。
普段は比較的静かなこのお寺も、
枝垂れ梅が咲き、
さらに参道など、周りの梅も色づいての競演が始まる頃には、
毎年、たくさんの見物客や
アマチュアカメラマンでにぎわいます。
そしてさらに、
このお寺を訪れる多くの人が足をとめ、手を合わせるのが、
知る人ぞ知る、
「伝元使塚」です。
いわゆる元寇・文永の役（文永１１年・１２７４）の翌年、
元の使節として来日し、
鎌倉幕府によって処刑された５人の「元使」を
供養するものとされる、６基の五輪塔です。
古（いにしえ）の異国の客を慰めるための
ささやかなモニュメントが、
この季節は、
梅香る初春の風の中に、静かに佇みます。
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江の島と対岸をつなぐ道路は２本。実は３本目もある？ 海が割れる現象「トンボロ」とは
2018年02月02日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営情報誌「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
さて、前回のこの鎌倉大家日記では、
鎌倉のお隣、
藤沢市にある小田急江ノ島線・片瀬江ノ島駅の駅舎が、
２０２０年５月の竣工予定で、
建て替えられることをお伝えしたところです。
その片瀬江ノ島駅に、
休日などに降り立つ皆さんの多くが向かうのが、
もちろん、江の島です。
まずは、駅を出て真っすぐ。
目の前を流れる境川を渡り、すぐに右折・・・
すると、その少し先、
並行する２本の橋のかかる行く手に
こんもりと盛り上がっている島が、江の島です。
２本の橋のうち１本は、「江の島大橋」といいます。
江の島に向かっては左側。車両通行用です。
もう１本は「江の島弁天橋」といいます。
こちらは歩行者用です。
ちなみに、
江の島大橋の完成は昭和３７年です。
前回の東京オリンピックでのヨット競技のため、
江の島にヨットハーバーがつくられたことに合わせ、
架けられたものとのこと。
一方、江の島弁天橋の方は、
昭和３３年に、古い橋から架け替えられていますが、
その古い橋にもさらなる前身があるということで、
最初のものは明治２４年に完成しています。
「江の島桟橋」と呼ばれていたそうです。
構造がかなり粗末で、台風や大雨のたびに壊れ、
流されてしまう、
とても頼りない橋だったのだそうです。
逆にいえば、
当時の技術や費用などの制約のもとでは、
どのみち立派に造っても流されてしまうので、
あえて頑丈にはしなかったのだ、
と、いった想像もできそうです。
さて、そういうわけで・・・
私達がいま、対岸の片瀬海岸から江の島に渡るには、
船に乗る以外は、
当然、上記のどちらかの橋を渡ることになるのですが、
（「べんてん丸」という遊覧船が就航しています）
時折、もうひとつの手段をもって
江の島へ渡ってしまう人も、
実は、いないではありません。
トンボロ現象を利用するのです。
トンボロ現象とは、
いわば、海割れ現象。
潮位が下がったとき、海底が海面を割って姿を現し、
普段は隔てられている
陸地と陸地に近い島とを
道のようにつなげてしまう現象です。
江の島と片瀬海岸の場合、
潮位がおよそ２０cm以下になると、双方がつながります。
（波やその他の要因により、途中で分断されてしまうなど、
「いつも必ず」ではありませんが）
それを利用し、
もちろん、足元は濡れた土砂などを踏めるよう
準備を固めた上で・・・
江の島大橋も、江の島弁天橋も使わずに、
陸路（？）を江の島まで渡ることが可能です。
ただし、
残念なのはこのルート、
江の島側の最後のところで、結構な高低差に
阻まれてしまうことです。
そのため完全上陸までは果たせず、
引き返す方が多いのですが、
（もちろんそれが安全でもあります）
それでも、
「割れた海」を渡り、島の浜辺までたどり着くという、
とても珍しい体験を味わうことは可能です。
なお、
そばに建つ、新江ノ島水族館の
「なぎさの体験学習館」では、
この江の島のトンボロを歩き、
自然観察をするイベントを時折開催しているようです。
ご興味があれば、
問合せてみるのもよいかもしれません。
新江ノ島水族館「なぎさの体験学習館」
インフォメションのページ →こちらです。
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2018年01月26日こんにちは。
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金曜日は「鎌倉大家日記」です。
鎌倉のお隣、
藤沢市にある小田急江ノ島線・片瀬江ノ島駅の駅舎が、
建て替えられます。
着工は来月です。
工事は来年も通して続き、
竣工予定は２０２０年の５月、とのことです。
そうなると・・・
「えっ、知らなかった！」
「あのユニークな姿をした駅も、今月が見納めだったか」
と、いうことで、
お別れの機会を失ったことを残念がる方も、
中にはいらっしゃるかもしれません。
また、一方では・・・
「あの駅舎はどうも趣味に合わなかった。やっとリニューアルか」
そんな方も、きっといらっしゃることでしょう。
そこで、
前者の皆さんには朗報（？）、後者の皆さんにはやや残念な
情報をお伝えしますと・・・
２０２０年に誕生予定の新たな片瀬江ノ島駅舎は、
やはり、現在と同様の
「竜宮城」スタイルです。
しかも、
もっときらびやかに、本格的になりそう・・・！？
予定されているその姿は、
→こちら の小田急電鉄さんのリリースで
見ることができます。
・神社仏閣の技法である、竜宮造りを採用
・遊び心と同時に品格を備えた姿にデザイン
・コンコース面積の拡大、トイレの全面リニューアルなど、
機能性も向上
と、いうことになっています。
広々とした青緑色の金属屋根・・・
正面入口に白漆喰風のアーチ型ゲートを立ち上げ、
楼門のように佇ませたその姿・・・
以前に増して、
海を渡った向こうにある「江島神社」と、
イメージのつながりが濃いものとなっています。
ちなみに、旧駅舎が建てられたのは、
いまから８９年前の１９２９年です。
なんと、木造なのだそうです。
雨漏りが起こるなど、
近年、さすがに老朽化してはいたものの、
耐震性は、こんにちまで保たれていたそうです。
１９２３年の関東大震災の直後ともいえる時期ですから、
設計、施工ともに、
入念になされていたものと思われます。
なお、１９２９年といえば、
「大恐慌」の年であることを
思い起こされる方も多いでしょう。
その後の世界的な混乱や、
戦争による不幸のはじまりの年のひとつとされていますが、
新たな片瀬江ノ島駅が完成する２０２０年は、
のちに振り返って、
よいことの始まりだったなあ、と思えるような年になることを
ぜひ、祈りたいものです。
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鎌倉大家日記（金曜日の記事）│コメント(0)
