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「六地蔵」から「和田塚」へ。鎌倉の街なかを走る鎮魂のみちをゆく・その1
2016年02月05日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
今回は、鎌倉の賑やかな街なかに
ぽつり、と取り残された、
とある鎮魂のスポットへと足を運んでみることにしましょう。
「六地蔵」です。
その名のとおり、六体のお地蔵さまが立ち並ぶ、
辻にたたずむ史跡です。
場所は由比ガ浜大通り。
由比ガ浜大通りは、
鶴岡八幡宮と由比ヶ浜とを結ぶ若宮大路の途中にある
「下馬」交差点から、
長谷寺前の交差点までを東西に結ぶ、
約1.4キロメートルほどの道なのですが・・・
このすべてを由比ガ浜大通りと呼んだり、
そうではなく、東側の一部は呼称から除いたり、
また、
「大通り」ではなく、ただ「由比ガ浜通り」と呼ぶ人がいたり、
字も「由比ガ浜」ではなく「由比ヶ浜」と書かれたり、
それだけではありません、
さらには「観音大通り」と言う人あり、
「長谷小路」と呼ぶ人もあり・・・
呼称や表記が人によって実にさまざまな、
ちょっとややこしい、一本の通りです。
とりあえず、向かってみましょう。
JR鎌倉駅からであれば、
西口(江ノ電の駅の隣接する小さな出口の方)を出て、
そのまま左へ。
「御成(おなり)通り」を進むのがオススメです。
ちなみに、御成通りといえば、
ひと昔前までは、おおむね地元の方御用達の商店街といった
雰囲気だったのですが、
いまはやや変貌。
洒落たお店も多数目につく、それでいて賑やか過ぎない、
観光客の皆さんにも人気の通りへと転身中です。
カフェや雑貨店などの店先を眺めながら、
退屈することなく、
約350メートルの道のりを楽しめます。
さて、ほどなく突き当たりです。
車の往来も頻繁な、やや広い通りが目の前に横たわります。
これが由比ガ浜大通りです。
ここまで来れば、目指す六地蔵はもうすぐそば。
右手に3分も歩けば到着します。
ですが、その前に・・・
目の前の由比ガ浜大通りを
車に注意しながら、ちょっと横断してみましょう。
すると、渡った先の歩道脇、
何やら白い「駅名標」のようなものが立っているのが
目に入るかと思います。
大きく「大町」と、書かれています。
前後の小さな表記も合わせて読むと、
「江ノ電大町停留所跡」。
実は、駅名標を模してはいますが、
これは、旧跡を紹介する看板です。
昔、この場所に、
江ノ電の停留所=駅があったことを示しているのです。
全線開業当時、わずか10キロメートルほどの路線上、
なんと39もの停留所があったという江ノ電。
(その後、最多の時は40ヶ所に!)
鎌倉側の始点だった「小町」の次の次、
三つ目の停留所が、
かつてここにあった大町停留所でした。
ちなみに、小町停留所は・・・
いま江ノ電鎌倉駅のある場所ではなく、
当時は堂々、
現JR鎌倉駅東口に近い若宮大路の上に、
開業していたということです。
さて、では、
六地蔵に向けて再出発です。
上記、江ノ電大町停留所跡の看板を背に、
左へ。西の方角へ向かいます。
すると、200メートルちょっと歩いたところで、
右手に見えてきます。六地蔵です。
賑やかな交差点に若干突き出た、
ほんの小さな緑の空間・・・
背の低い石垣にとり囲まれながら、
お地蔵さまが六体、静かに佇んでいらっしゃいます。
この六地蔵のあるあたり、古くは刑場だったとされています。
ここから遠からぬところにあった問注所
(鎌倉時代の裁判機関)との関連が連想されるところから、
鎌倉時代の刑場と、
紹介されることも多いのですが、
江戸期・貞享2年(1685)刊行の「新編鎌倉志」にも、
「いまも刑殺の場」
「罪人の晒し場」である旨が記されています。
きっと長い時代にわたり、
ここは、そのような特別な場所であったのでしょう。
そんな、近寄りがたいこの地一帯を
地元の人々は、
「飢渇畠(けかちばたけ)」と、古くから呼んでいたようです。
飢渇畠・・・飢えて渇く畠、とは、
なんともすごい命名ですが、
畠とは言いながらも、実際は人々は耕作などはせず、
刑場がなくなったあとも、
なお鍬を下ろすのは遠慮し続けた様子です。
その代わり、いつの頃からか、
ここに六地蔵を祀ることで、
この世の露と消え果てた刑死者達を
なぐさめるよすがとしたようです。
さて、
では次回はさらに歩を進め、
六地蔵からさほど遠くないところにある
もうひとつの鎮魂の場所へと向かいます。
ただし途中、寄り道をしますので、
当該鎮魂の場である「和田塚」への到着は、
実際には次の次の回、ということになるかと思います。
六地蔵。朝も昼も夜も行き交う人と車を眺めています。
御成通りの南側(由比ガ浜大通り側)ゲート
(写真:宮 栄多郎)
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鎌倉大家日記(金曜日の記事)│コメント(0)
鎌倉・横須賀。三浦半島を挟む二つの町が「日本遺産」を目指して名乗り
2016年01月29日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
突然ですが、
「日本遺産」というものをご存知でしょうか。
世界遺産、ならば、
ほとんど誰もが知っています。
ですが、日本遺産とは一体・・・?
耳にされたことのない方も多分多いと思いますが、
そういう認定制度が、
実は昨年からスタートしているのです。
所管は文化庁です。
「既存の文化財の価値付けや保全のための
新たな規制を図ることを目的としたものではなく、
地域に点在する遺産を『面』として活用し、
発信することで、
地域活性化を図ることを目的としている」
・・・とのことで、
認定の対象とするのは「ストーリー」。
しかしこれでは、
「ますます意味がわからない」
と、おっしゃる方も多いと思いますので、
百聞は一見に如かず、
→こちら のページをぜひご覧になってみて下さい。
平成27年度に認定された日本遺産・18件が
リストアップされているのがご確認できるかと思いますが、
このうちいくつかの中身(PDFファイル)を
ご覧いただくと、
上記の「ストーリー」の意味が、
おおむね理解できるかと思います。
もっぱら「点」や「個」としての文化財の価値に
注目するのではなく、
文化財・文化遺産をひとつの物語の上に散らばる
「面」に載ったものとして捉えるという、
この日本遺産の考え方、
人々を旅にいざなう切り口としては、
なかなか面白いかもしれません。
さて、そんな日本遺産に、
わが鎌倉もどうやら立候補するようです。
ご存知のとおり、
歴史的なストーリーと、
それにまつわる文化遺産を問われるのであれば、
その質・量ともにまさに国内に冠たる鎌倉です。
政治史、宗教史、文化史・・・
どの時代のどんな面がストーリーに切り取られるにしても、
認定は120%確実(?)と言って差し支えないでしょう。
そして、さらに・・・
鎌倉とは三浦半島の中心をはさんで
おおむね背中合わせとなっている町、
横須賀市も、
この日本遺産の認定をめざす活動を始めたのだそうです。
しかもこちらは、
広島県呉市、長崎県佐世保市、京都府舞鶴市とともに、
4市が手を携えてのアクション。
しかしながら、なぜこの4市なのか・・・?
横須賀、呉、佐世保、舞鶴という
四つの町をつなげるもの、
それは、
ご年配の方などはすぐにお気づきかと思いますが、
「旧軍港」というキーワードです。
明治の頃、
海軍の「鎮守府」が置かれ、
その後、軍港の町として急発展したのがこの4市。
遺構、遺産もさまざまに残っています。
距離はそれぞれ遠く隔てられた4市ですが、
「戦争と平和・日本の近代」という、
スケールの大きなストーリーに乗っての
全国への共同アピールを目指しているようです。
横須賀、呉、佐世保、舞鶴の合同ウェブサイト
「海と歴史がつなぐ、4つのストーリー・・・」→こちらです。
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鎌倉大家日記(金曜日の記事)│コメント(0)
「星月ノ井」「虚空蔵堂」。行基伝説と、海に生きた人々の祈りのあとが残る界隈
2016年01月22日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
さて、前回訪れた稲瀬川のほとりから踵を返し、
今回は「星月ノ井(ほしづきのい)」と
「虚空蔵堂(こくぞうどう)」へ向かってみましょう。
(前回の記事は→こちら)
奈良時代の僧、奈良の大仏造立の際の活躍で有名な、
行基(ぎょうき 668~749年)の伝説が残る界隈です。
道のりは簡単です。
稲瀬川の石碑の前からのスタートであれば、
石碑と由比ヶ浜を背に、左(西)へまっすぐ。
徒歩7分くらいのところです。
ただし、歩き出して間もなく、
道は二手に分かれますので、ここでは右を選ぶこと。
海沿いの広い道路・国道134号線とは、
この地点でお別れです。
(うっかり国道を進んでもあとで取り返しはつきますが)
では、歩き始めましょう。
すると、5分くらいを経たところ、
星月ノ井と虚空蔵堂に辿り着く少し手前右手に、
和菓子屋さん「力餅家」ののれんが翻るのが、
目に入るかと思います。
創業300年以上といわれる老舗です。
数多くの文章や映像に登場する、鎌倉きっての有名店です。
店名にもなっている「力餅」は、
餅米を丁寧に搗(つ)き上げて、
餡(あん)をくるむようにしてのせたもの。
昔からのファンが全国にいますが、
買うならひとつご注意を。
お店側からの
「生ものゆえ本日中にお召し上り願います」のアナウンスは、
決して嘘ではありません。
一見、握り寿司のようなその姿のとおり、
お寿司を食べるが如くサッと早めにいただかないと、
お餅部分はやがてガチガチに・・・。
必ず後悔することになる、正真正銘の「生菓子」です。
(餅米ではなく求肥(ぎゅうひ)をくるんだものは
多少日持ちします)
さて、
目的地である星月ノ井と虚空蔵堂です。
力餅家を過ぎると、ほどなく目の前に現れます。
まず、虚空蔵堂へと登る石段の手前、
いまは屋根で大切にフタをされたかたちで佇むのが、
「星月ノ井」です。
いわゆる鎌倉十井のひとつ。
(鎌倉十井については過去の記事でも紹介しました。→こちら)
しかも十井の中でも、
星月ノ井はとりわけ神秘的な伝説をもつ井戸。
「底を覗くと、かつては昼間でも星の明かりが見えていた」
との言い伝えが残っています。
しかしながら、ある日のこと・・・
「近隣の女性が誤って包丁を落としてしまった。
するとそれ以降、井戸の中の星が光らなくなった」
とのこと。
さらに、
この井戸にはもうひとつの言い伝えがあるのですが、
行基はこちらに登場。
鎌倉にやってきた彼が、
修業中、この井戸の中から光る石を発見し、
これを虚空蔵菩薩の化身として祀った・・・と、されています。
そして、その祀った場所というのが、
どうやらいまの虚空蔵堂のあるところ。
星月ノ井のすぐそばの石段を登った高みです。
ちなみに虚空蔵堂は、
その古い名前を「明鏡山円満院星井寺」といい、
いまは近くにある成就院が、
境外仏堂として管理しています。
虚空蔵堂の境内には、
人々が古くから漁の安全を願ってきたと思われる
「舟守地蔵」の祀られた祠もあって、
海が近く、水の湧くこの場所が、
海で生きる人々の昔からの聖地であったことを窺わせます。
なお、星月ノ井ですが、
別に「星ノ井」「星月夜ノ井」とも呼ばれます。
このうち後者は、
鎌倉の枕詞である「星月夜」を戴いたもののようです。
たとえば、有名な一首・・・
「我一人鎌倉山を越え行けば星月夜こそ嬉しかりけれ」
(永久百首・1116年)
すると・・・
井戸にまつわる星や光る石の伝説、呼び名は、
やはりこの枕詞が元になり、
後世に生まれたものなのでしょうか。
それとも、
何らかの光る物体がここにあった・・・とする
伝説の方が先なのでしょうか。
ともあれ、
この星月ノ井と虚空蔵堂の佇む界隈、
潮騒響く、はるかいにしえの鎌倉の面影が、
時折ふと垣間見えるかのような、
どこか不思議な雰囲気のするところです。
虚空蔵堂
星月ノ井
(写真:宮 栄多郎)
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万葉集にも詠まれた「稲瀬川」。遥か古(いにしえ)の鎌倉が息づく小さな流れ
2016年01月15日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
休日ともなれば観光客の皆さんが大挙来訪、
鎌倉屈指の大混雑を見せる江ノ電の「長谷駅」。
ですが、
ここに降り立つ人々が揃って向かう先といえば、
大抵は駅の北側です。
すなわち、鎌倉大仏殿・高徳院や長谷寺などの建つ方面。
一方、その逆、
南側の由比ヶ浜方面へと向かう人といえば・・・
いくつかある有名なカフェやレストランを訪ねる方以外、
あまり姿は目立ちません。
ですが、あえて向かってみましょう。
目的地は、
とても小さな、一本の細い川です。
(これから行く現場では二本に分かれていますが)
「稲瀬川」といいます。
早速、スタートです。
まず、長谷駅を背に駅前を左へ、
約120メートル。
さらに、突き当たりをまた左へ。
すると道路は、やや広い国道134号線と合流します。
そのまま進行。ほんの数十メートル・・・
道は川を跨ぎます。
この川こそが目的地、稲瀬川なのですが、
もうちょっと先へ進んでみましょう。
道路の右手には由比ヶ浜の海がひろがり、
一枚の石碑が歩道上に立つのも見えてくるかと思います。
石碑に近寄ってみましょう。
刻まれているのは「稲瀬川」の文字。
そのほぼ直下、浜の渚に向かって、
左右を砂に挟まれつつ、
細々と流れているのも、先ほどと同じ稲瀬川です。
つまり稲瀬川は、この少し上流で、
いまは二筋に分かれ、海に注いでいるというわけです。
ともあれ、この川、
意外に多くの人が、その名をよくご存知です。
有名な文学作品の舞台なのです。
作品とは・・・あの「万葉集」。
こんな一首です。
ま愛(かな)しみ さ寝に我は行く鎌倉の
美奈の瀬川に潮満つなむか
すぐに意味がつかめますでしょうか。
この歌、やや艶っぽい歌であることで有名です。
愛しい女性と一夜を過ごそうと、道を急ぐ男性が、
「途中の美奈の瀬川=稲瀬川に潮が満ちて、
渡りにくくなっていなければいいんだがなあ・・・」
と、その心配を詠っているといったところです。
そうしたわけで、
鎌倉幕府が開かれるかなり以前から、
いわゆる全国区の名前であったと思われるこの稲瀬川、
その後の吾妻鏡などにも幾度か登場します。
中でもよく知られているのが、
北条政子が鎌倉入りした際のエピソードでしょうか。
治承四年(1180)10月、
彼女が伊豆を発ち、いよいよ鎌倉に入る際、
「日がよくない」として、
一旦、稲瀬川そばの民家に泊まったというお話です。
さらには元暦元年(1184)8月、
九州方面へ出陣する源範頼を
兄・頼朝が桟敷を構えて見送ったのも、
この稲瀬川のほとりです。
稲瀬川はこの時期、
鎌倉と外界とを別ける境界線と意識されていたことが窺えます。
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北鎌倉駅ホームでは屋根の増設・延長工事中。なぜいままでそうしてなかったの?
2016年01月08日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
昨年秋の行楽シーズンやこの年末年始、
鎌倉駅の隣り、北鎌倉駅を利用された皆さん、
ある変化に気づかれたかもしれません。
上りプラットホームを覆う屋根が、
以前までに比べ、
ずいぶんと延長されたように
思われませんでしたか?
実はこれ、
目下行なわれている北鎌倉駅のバリアフリー化の
一環として進められているもの。
下りホームにあった屋根の欠損(?)部分を
埋める作業も併せ、
工事は今年度中に完了予定ということで、
「雨の日の乗り降りが楽になった」と、
電車を利用しての通勤・通学客の皆さんなどからは、
おおむね歓迎の声が挙がっているようです。
とはいえ、
よくよく考えてみると・・・
これ、ちょっと変な話です。
そもそも、どうして北鎌倉駅では、
ホームに屋根がかかっていなかったり、
欠けている部分があったりしていたのでしょうか。
駅は鎌倉を代表する古刹、円覚寺の門前にあります。
(正しくは施設が境内を横切っていることでも有名です)
周囲は木々の緑も濃く、
のどかな景観にあふれてはいるにしても、
それでもこの駅は、
立派な東京通勤圏内の駅のひとつなのです。
乗降客数も停車本数も、いわば都会並み。
ここだけ特別に少ないわけではありません。
なのにどうして、
のどかなローカル線の無人駅でも眺めるような、
屋根なしのホームに・・・?
実は、
鎌倉ならではの理由がそこにはあったのです。
それは、景観。
JRがまだ国鉄だった1979年のこと。
北鎌倉駅ホームはこのとき、
全面屋根付きに改装されようとしていたのです。
ところが、
地元住人の皆さんがこれに反対。
理由は「景観が損なわれる」というものでした。
「ホームに長い屋根をかけられては、
駅周辺から円覚寺境内の木々や裏山の緑などを
眺める際の邪魔になる」
と、いうのです。
ちなみに、これに賛同する署名は
約5千人分におよんだとか。
国鉄は要望を受け容れ、
屋根の設計を大きく変えて、工事を進めたのでした。
そのため、以後長く残っていたのが、
まるでローカル駅を見るようだったあの風景・・・
上りホームの約8割、
下りホームの約2割の部分に屋根がかかっていない、
「都会の駅」にしては
珍しい姿だったというわけです。
上記、37年前のエピソード、
今回の件をきっかけにはじめて知った方、
きっと、
鎌倉にも少なくなかったことでしょう。
雨の日、
電車を待つ人がせまい屋根の下に集中、
混雑していたやや危険な状況は、
見慣れた風景が消え去るのと引き換えに、
いま、北鎌倉駅からは無くなっています。
(写真:上田英貴)
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