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見かけは味も素っ気もない?いえいえ。実は伝説の宝を秘めているお寺・延命寺
2014年10月24日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
あまり観光客の姿を見ない、
鎌倉の隠れた古刹やお社(やしろ)を
これまでにもたびたび紹介しているこの「鎌倉大家日記」。
今回訪問するのは「延命寺」。
鎌倉でも屈指の、賑やかな場所にあるお寺です。
なにしろ鎌倉駅から歩いてたったの6分。
車の往来もはげしい喧騒の道路沿い。
ご案内しましょう。
まずは駅の東口から、駅前ロータリーを迂回、
若宮大路まで進んでください。
若宮大路は皆さんご存知、
鶴岡八幡宮と由比ヶ浜を結ぶ鎌倉のメインストリート。
これを由比ヶ浜方面、すなわち右へ。
すると400メートルほどで「下馬」交差点。
これを左折します。
すると、目の前には橋が。その名も延命寺橋。
渡ります。
渡り終えたら、ここでぜひ、今回の目的地を見逃すことのないよう、
ご注意ください。
道路の右手に、お寺が建っていませんか。
それが延命寺。
見ると、何の変哲もない街中のお寺さん・・・
しかも失礼ながら、
その外観には「味も素っ気もない」・・・と、
いった風情ですが、
こんな伝説にゆかりのあるお寺なのですよ、と、いえば、
多くの方が、
「ああ、あのお話の!」
と、思い起こされるのかもしれません。
そのお話とは、
「北条時頼夫人身代わり地蔵伝説」。
北条時頼といえば、
鎌倉幕府歴代執権のなかでも特に名の知れた名執権。
ある日、夫妻で、
「賭けすごろく」に興じたのだそうです。
何を賭けたかというと、それは「裸」。
負けた方は、衣を脱がなければなりません。
ところがこの日の勝負は、執権時頼が優勢。
夫人は調子が出ず、
ついに負けてしまいました。
「さあ、裸に」
窮地に追い込まれる夫人。
(夫婦なのに窮地というのも変ですが一応話はそうなっています。
別の筋書きでは家来と勝負したとも)
そのときでした。
見知らぬ女人がふらりと現れ、
なんと、裸形となって双六盤の上に乗り、
すらり、とそこに立ったのだそうです。
もちろん夫妻は驚き、
「一体誰だ。この人は」
よく見ると・・・
身体は人間の女性ながら、
そのお顔は、お地蔵様のそれだったのだとか。
夫人は日頃から地蔵菩薩を信仰していたのですが、
このことで一層信心を深め、
女性の身体をもった特別なお地蔵様を
つくらせることにしたのだそう。
それこそが、
ここ延命寺にいまも祀られている
「身代わり地蔵菩薩」であるというのがこの伝説のあらましです。
突然訪問しても拝観はできませんが、
リアルな女性の体を身体とするお地蔵様が、
延命寺にはたしかに現在も佇んでいらっしゃいます。
ところで、
裸体の神仏像といえば、
有名な江島(江ノ島)神社の弁天様を思い起こされる方も
多いのではないでしょうか。
さらにお詳しい方は、
鶴岡八幡宮にも裸形の弁才天坐像が伝わっていることを
ご存知のことと思います。
ちなみに、
以前この鎌倉大家日記でご紹介した、(→こちら)
鎌倉・手広にある青蓮寺の「鎖大師」も同様に裸形。
なぜこのような、裸の神仏や高僧の像が、
鎌倉にはいくつも残されているのか、不思議です。
ですが答えは明白。
実は、
こうした一連の裸形彫刻、
鎌倉が日本の「みやこ」の一方を担っていた時代の文化、
あるいは流行に乗ったものなのです。
ご存知のとおり、有名な運慶仏などの「鎌倉彫刻」や、
禅僧の姿を描いた頂相(ちんぞう)など、
絵画や彫刻に写実的な表現が求められた鎌倉時代、
そうした流れのうちのひとつなのでしょう、
裸形彫刻、
もう少し正確に呼び名を変えると、「裸形着装像」も
存在していたのです。
これら裸形着装像は、要は、着せ替えを前提としています。
裸で人前に出そうというわけではありません。
服を着せてさしあげるのです。
よりリアルな像をつくるのだったら、
身体は裸につくって、
本物の衣服を着せたらよいじゃないか、という、ひとつの発想。
全国には現在、
鎌倉時代のものを中心に50程度の作例が残っているとのこと。
(過去を慕ったか、比較的新しい江戸時代のものもあり、
江の島の弁天様はそのひとつと言われています)
本来であれば、
鎌倉には、もっと数多くの裸形着装像が残っていても
よかったようにも思われるのですが・・・
この街が日本の中心のひとつであることを失って以降、
250以上もの廃寺が出たともいわれる
逆風の歴史の中、
それらは、消えたお寺もろとも、
次々と、失われていったのかもしれません。
延命寺本堂
(写真:宮 栄多郎)
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鎌倉大家日記(金曜日の記事)│コメント(0)
鎌倉大町「大宝寺」。平安より続く名族・佐竹氏の面影をしのぶ
2014年10月17日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
あまり観光客の姿を見ない、
鎌倉の隠れた古刹やお社(やしろ)を
これまでにもたびたび紹介しているこの「鎌倉大家日記」。
今回は鎌倉・大町の目立たぬ谷戸にたたずむ、
日蓮宗の「大宝寺」を訪ねてみます。
なお、この大宝寺、
知る人といえば、鎌倉好きな人々の間にあってもごく少数。
まさに知られざる古刹です。
始まりは室町時代。
文安元年(1444)、日出上人によって開山。
ただし、
同じ場所には、以前もお寺が建っていて、その後廃寺に。
名前は「多福寺」。
この多福寺を再興する意味があったのでしょう。
大宝寺はここから山号をとり、
「多福山大宝寺」、
いまもゆかしく、そう名乗り続けています。
さて、その古(いにしえ)の多福寺、
建立したのは、出家した元サムライでした。
名は佐竹義盛。応永6年(1399)のこと。
ちなみに佐竹氏といえば、
新羅三郎・源義光を祖とする常陸源氏の嫡流。
その流れは戦国期の大大名佐竹氏、
江戸期の秋田・久保田藩主佐竹氏と続き、
明治後は華族の時代を経て、
現在、秋田県の知事さんも、実はこの家系のご出身。
日本の名族中の名族といっていいお家柄ですが、
その佐竹氏が、
源頼朝の命によって、鎌倉に屋敷をかまえたその場所が、
いまの大宝寺のある谷戸であったとされています。
佐竹氏は、
鎌倉幕府の滅亡後も、ひきつづき有力な氏族として、
今度は室町幕府の鎌倉府をささえます。
同組織の頂点に立つのは鎌倉公方。
その三代目となった足利満兼が、
「関東八屋形」の制を定めると、
佐竹氏も名だたる家々とならんでその列に。
次いで、室町体制が崩壊すると、
佐竹氏は、
北の伊達氏、南の後北条氏などとの抜き差しならない角逐を経つつ、
勢力を伸長。
戦国のきびしい荒海の中を果敢に泳ぎきり、
見事、生き残りの栄光を勝ち得ました。
大宝寺への行き方です。
前回ご紹介の「別願寺」を起点としましょう。
(前回の記事は→こちらです)
別願寺を出たら、門前を横切る県道311号線を左手へ。
180メートルほど歩きます。
(途中、ツツジで有名な安養院の前を通過)
すると最初の十字路が現れます。
そこを左に。
170メートルほど進めば、
道路左に、
大宝寺へと続く通りを示す看板の立つのが、
見えてくるはずです。
さて、到着してみると・・・
南側にひらけた境内は、
日差しがとても明るく、
鎌倉の谷戸にたたずむお寺としては、
どこかカラリと、乾いた印象。
すぐに目に入る小さなお社は、
多福明神社。
新羅三郎義光が信仰していた神、とされるもの。
大宝寺、というその正式名称のみならず、
「佐竹屋敷あと」
と、呼ばれることも多い、
鎌倉・大町の知られざるお寺、大宝寺には、
佐竹氏の面影をしのぶ歴史ファンが、
時折、静かに足を運ぶなどしています。
大宝寺境内
(写真:宮 栄多郎)
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別願寺。鎌倉公方の菩提寺は、今は通り沿いに静かに小さく佇んでいます
2014年10月10日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
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鎌倉の隠れた古刹やお社(やしろ)を
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今回訪問するのは「別願寺」。
前回の教恩寺と同じく、時宗の小さなお寺です。
しかも、小さいだけではありません。
その見かけが、
まるでお寺らしくないのも、このお寺の特徴。
民家の玄関先のような、そのフレンドリー(?)な庭の景色。
無造作に設置されている小さなカーポート。
「時宗 別願寺」と記された石柱に目がとまることがなければ、
誰もがうっかり、
その存在に気づかぬまま通り過ぎてしまいそうです。
ところが、そんな別願寺なのですが、
歴史をひもとくと様相は一変。
室町時代、
このお寺は、鎌倉公方の菩提寺だったのです。
鎌倉公方・足利家といえば、
当時の日本の、いわば東半分の支配者。
伊豆や甲斐も含む関東十カ国に加え、
途中からは東北地方も掌握。
同じ足利一族が担う京都の室町政権を時折脅かすなどする、
強大、
かつ面倒きわまりない存在でした。
別願寺は、そうした鎌倉公方のうち、
初代基氏、二代氏満、三代満兼の菩提所。
その時分は鎌倉を代表する寺院のひとつとして、
大いに栄えていたことが想像されるお寺です。
さて、
そんな鎌倉公方との関係も絡んで、
面白いものが、この別願寺には残されています。
それは、石造りの宝塔。
巨大です。高さ約3.2メートル。
本堂に向かって左手の墓地に、
ずっしりと、座り込むようにして佇んでいます。
特徴は、塔身の四方にわたって刻まれた、
鳥居の浮き彫り。
ちなみに、伝わるところによれば、
この塔は、鎌倉公方四代目・足利持氏の供養塔。
持氏といえば、
京都の室町政権との確執を数々重ね、
ついには対立を深める余り乱を引き起こし(永享の乱・1438)、
結果、自害に追い込まれた、
悲劇の暴れん坊。
「この人の恨みを鎮める(封じる?)ために
この塔には鳥居が刻まれているのだ」
と、過去より噂が伝えられるなどしていますが・・・
実は、様式から判断すると、
この塔は持氏の時代よりもさらに昔のもの。
鎌倉時代の特徴をそなえたものであるのだそう。
なので、
「持氏が世を去ってのち、彼の供養のため建てられた」
のではなく、
彼の家の菩提寺に昔からあって、
その波乱の人生をじっと眺め続けていた塔・・・
そんな位置づけこそが、
むしろ自然であるのかもしれません。
なお、
別願寺の場所ですが、
前回教恩寺をご紹介した際、訪問ルートのポイントとした、
「大町四ツ角」交差点の少し先。
(前回の記事は→こちら)
鎌倉駅方面から進行、同交差点に差し掛かったあと、
そのまま真っ直ぐに歩いていけば、
残り120メートルくらいで、
別願寺の門前(道路左手です)に到着です。
「あれ? ツツジで有名な安養院の前に着いてしまったぞ」
と、なった場合は、
目立たぬ別願寺に気づかぬまま、うっかり通り過ぎてしまっています。
道をわずかに引き返してみてください。
別願寺本堂
別願寺境内。五輪塔が肩寄せ合い、
やっぱり鎌倉のお寺だな、と感じられる一角です。
(写真:宮 栄多郎)
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教恩寺。これぞ鎌倉の静かなる隠れ寺。ご本尊は快慶作の可能性も
2014年10月03日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
あまり観光客の姿を見ない、
鎌倉の隠れた古刹やお社(やしろ)を
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今回は時宗の「教恩寺」を訪問してみます。
前回の本興寺にさらに増して、(前回の記事は→こちら)
鎌倉の中心部にありながら、
知る人の大変少ないお寺です。
場所は「大町四ツ角」交差点のすぐ近くです。
その北西。駅側。
まずは鎌倉駅の東口を出て、
駅前ロータリーを迂回、若宮大路へ。
若宮大路を由比ヶ浜方面(鶴岡八幡宮とは逆の方向)へ南下、
しばらく進んでから、
「下馬」交差点を左折します。
次いで、200メートルほど進行、
左手に北村牛肉店が現れたら、
お店に向かって右横の細い路地に注目。
すると・・・
奥の方に、小さな山門の佇むのが見えるはず。
それが教恩寺。
境内の四方、いずれも通りに面してはいない、
まさに沈黙の隠れ寺です。
さて、この教恩寺、
少ない記録が伝えるところによると、
古くは材木座にある浄土宗光明寺の境内の北の山際に
あったものとのこと。
延宝6年(1678)、
現在地にもともと建っていた善昌寺なるお寺が
廃寺となったのに伴い、
いまの場所に移ってきたとされています。
早速、山門をくぐりましょう。
明るい色の敷石が印象深い、小ぢんまりとした庭。
境内は静寂そのもの。
時宗、浄土宗のお寺によく感じられる、
しっとりとした湿度感ただよう品の良さが、
ここでも変わらず見られます。
ご本尊は阿弥陀如来。
実は、一部の研究者に注目されています。
脇侍の観音、勢至、二菩薩も含め、
快慶作の可能性が高いと指摘されているのです。
ちなみにこの像は、伝承では運慶作。
しかしそちらはあくまで伝承。
一方、
快慶作ではないか、とする見方は、
これら三像におけるさまざまな特徴を
専門家が綿密に他と比較、
慎重に考察した結果によるものです。
ですので、
目下、教恩寺の阿弥陀三尊像は、
謎に包まれたまま非公開となっているのですが、
これがいつか本当に快慶作と明らかになり、
さらに一般公開が果たされたとするならば・・・
鎌倉にすばらしい仏像見学スポットが、
またひとつ、
新たに誕生することとなるでしょう。
ちょっとわくわくするお話。
ぜひそうなると良いのですが、
しかし、
そうはならなくとも・・・
教恩寺の静かな佇まいがその結果、
変わらずに保たれるとするならば、
それはそれで、
鎌倉にとって価値のあることには違いありません。
さて、ところで、
以上にご紹介した教恩寺の阿弥陀三尊像、
快慶ではなく、運慶作との「伝承」があることは、
先ほども触れたところですが、
さらにこんなお話をご存知の方も
少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
これらの像は、
「源頼朝が平重衡に与えたものである」
と、いうお話です。
いわゆる源平の戦いにおける一ノ谷の合戦で破れ、
捕虜となって鎌倉へ護送された重衡。
その堂々たる器量、潔い態度が、
頼朝や妻政子ら、鎌倉側の人々の心を打ちました。
そこで、頼朝が、
敵ながら天晴れな重衡に仏像を進呈、
それこそがいま教恩寺にある阿弥陀三尊なのだとする言い伝えが、
江戸時代の「新編鎌倉志」などに残されています。
ただし、これはあくまで言い伝え。
先ほど述べた、
教恩寺の阿弥陀三尊が快慶の作なのではないかという
学術的な研究の上では、
その可能性が高まるほどに、
重衡や頼朝の存在と、当阿弥陀三尊については、
年代の乖離等により、
関連性が薄れていくかたちとなっています。
新しいロマンが過去のロマンを否定してしまう、
ちょっと歯がゆい話といっていいのかもしれませんね。
なお、その後の重衡、ご存知の方も多いでしょう。
斬首となってしまいます。
彼は、治承4年(1181)の平家による「南都焼討」の際、
総大将をつとめていました。
故意であったのか、予期せぬ類焼であったのか、
ともあれ、
東大寺や興福寺の諸堂の多くを灰にした張本人。
彼をはげしく憎む南都大衆(だいしゅ・僧や僧兵)らの要求により、
重衡はふたたび鎌倉から護送され、西上の途に。
元暦2年(1185)、木津川畔にて、
その最期を迎えました。
ちなみに、
鎌倉滞在中の重衡の世話を命じられたのが、
頼朝の官女、千手の前(せんじゅのまえ)。
重衡に惚れたのでしょう。
その亡きあと、想いつのるあまり身を害したのか、
やがてあとを追うように病死したとも、
あるいは、
重衡を弔うため尼になったとも伝えられています。
敷石が印象的な教恩寺の境内
アジサイの季節の風景
山門には十六羅漢像
(写真:宮 栄多郎)
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鎌倉大家日記(金曜日の記事)│コメント(0)
辻の薬師堂向かい、辻説法伝説の地に建つ苦難の歴史をもつ寺・本興寺
2014年09月26日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
金曜日は「鎌倉大家日記」です。
あまり観光客の姿を見ない、
鎌倉の隠れた古刹やお社(やしろ)を
これまでにもたびたび紹介しているこの「鎌倉大家日記」。
今回は、前回ご紹介した「辻の薬師堂」のすぐ向かい、
日蓮宗の本興寺を訪問してみます。
(前回記事は→こちらです)
本興寺は、知る人のとても少ないお寺です。
ですが、写真愛好家となると、話は別。
理由は、境内に立つサルスベリの木。
本興寺のサルスベリは、近年、
「鎌倉のサルスベリの中でも、もっとも樹勢がいい」
などとも言われ、
花の季節の8月になると、
猛暑の中、
大小のカメラを抱えつつ、
山門をくぐるアマチュアカメラマンなどの姿がひきもきりません。
創建は日蓮の弟子のひとり、天目。
延元元年(1336)のこと。
その当時、このお寺の門前付近といえば、
大変人通りの多い、鎌倉の繁華街のひとつであったそう。
日蓮上人の、
いわゆる「辻説法」伝説が残る場所のひとつです。
さて、やがて江戸時代、
この本興寺に、
大きな苦難がふりかかります。
幕府の命令によって、寺は取り潰しに遭うのです。
原因は本興寺27世上人だった、日経。
この人が被った「法難」。
彼や、彼の仲間達が説いた、
「不受不施義」という思想が幕府の怒りを買い、
代表的なその論者のひとりであった日経は、
慶長14年(1609)、
耳と鼻を削がれる酷刑に処されてしまうのです。
それとともに本興寺は、
重罪人・日経に関わりある寺として、取り潰しの対象に。
それ以降も、不受不施義は、
幕府による厳しい弾圧をうけることとなり、
これを唱える「不受不施派」の人々は、
江戸時代を通じて、取り締まりの対象とされました。
有名な隠れキリシタン同様、
彼らは、重い禁制の下、
やがて明治の世を迎えるまで、
地下活動等によるひそかな信仰を強いられざるをえませんでした。
一方、潰されてしまった本興寺・・・
「日蓮上人ゆかりの地(伝・辻説法跡)に建っていたお寺なのに、
このまま無くなってしまうのはあまりに悲しい」
と、する声が、
不受不施派とは別の日蓮宗内から起こり、
しばらくして再建を果たします。
以降、同宗派のいわば聖地のひとつとして、
連綿といまに続いているというわけです。
なお、
日蓮宗不受不施派について・・・
用語解説サイト「Kotobank.jp」の該当ページへのリンクを
下記においておきますので、
ご興味ある方はどうぞご参照ください。
本興寺境内
(写真:宮 栄多郎)
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