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実は最近、建設ラッシュ(!?)の五重塔
2012年07月12日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
先週、この「雑学いろいろコラム」で採り上げた、
東京スカイツリーの地震対策、
「心柱制振」。
その話題に絡んで登場したのが、
日本古来の仏塔、
「五重塔」。
実は最近、日本では、
この五重塔の建設ラッシュ(?)が起きていることを
皆さんはご存知でしょうか。
ある調査によれば、
平成に入って以降、全国に誕生している五重塔、
なんとその数、30基以上。
(平成22年3月時点の集計で、完成28基、施工中3基)
ちなみに、
その前の昭和の時代に建てられたもの、25基。
大正・・・0基。
明治・・・4基。
対して、
奈良・法隆寺の五重塔、京都・東寺の五重塔など、
多くが文化財・観光名所となっている
江戸時代以前の古い五重塔の現存数はと言うと・・・?
計22基
と、なっています。
さて、
数多い平成生まれの若き五重塔。
これらには、
ある傾向が見てとれます。
昭和生まれの塔では、
やはり時代を反映してか、鉄筋コンクリート造など非木造のものが多く、
その8割近くを占めています。
ところが、
平成の塔では、2/3近くが木造に。
しかも、これらはいずれも伝統的な構法によるものです。
加えて、
鉄筋コンクリート造による五重塔の竣工例は、
平成12年を最後に途絶。
以降は木造がほぼ主流となっていて、
鉄骨造、
あるいは「鉄骨+木造」の例が、
ほんのわずか、
その中に混じる程度です。
(以上、繰り返しになりますが、
数字はいずれも平成22年3月時点のものです)
いかがでしょうか。
私達の生きる現代=平成時代。
そこで起きている
五重塔の盛んな建設と、伝統回帰。
皆さんは、
ここから何を読み取られますか?
参考文献:「五重塔のはなし」 同編集委員会編 建築資料研究社
雑学いろいろコラム(木曜日の記事)│コメント(0)
「心柱制振」とは?東京スカイツリーと五重塔との関係
2012年07月05日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
この5月、待たれていた開業が大きな話題となった、
東京スカイツリー。
地震対策として、
「心柱制振」と呼ばれる構造が盛り込まれていることが
知られています。
この「心柱制振」という聞きなれない言葉、
その元となったのが、
日本古来の仏塔・五重塔の中心を上下に貫いている
「心柱」です。
心柱は、
「歴史上、地震による倒壊例がない」
と、されている五重塔の耐震性に、
何らかの影響をおよぼしている可能性がある、
ちょっとミステリアスな構造ですが、
東京スカイツリーの制震システムは、
その中心的な部分の形状が、
心柱と大変よく似ています。
まるで五重塔の心柱のように、
一本の鉄筋コンクリート造の円筒(中は階段室)が、
塔の中心を貫いているほか、
これも五重塔と同様、
東京スカイツリーの円筒=心柱も、
その周りを囲む塔体から構造的に独立しています。
五重塔の心柱における耐震性への効果が
科学的に解明されていない以上、
「スカイツリーの制震システムは五重塔がモデルだ」
と、いうのは一応正しくありませんが、
地震の絶えない国に高層タワーをつくるという課題に対し、
昔の人も、
今の人も、
結局のところ、大変よく似たかたちのものを
その答えとして出したわけです。
どこかロマンティックなエピソードであることには
間違いありません。
なお、この東京スカイツリーの「心柱制振」、
詳しくは、
「質量付加機構」とよばれるものの一種です。
地震が起きた際などには構造物本体とは異なる周期で
振動する、
「付加質量」を設置しておくことで、
本体の揺れを相殺しようとするシステムです。
東京スカイツリーの場合、
「心柱とよく似た円筒」が、この付加質量の役目を担っています。
雑学いろいろコラム(木曜日の記事)│コメント(0)
似ているけど違う。レインボーブリッジと横浜ベイブリッジ
2012年06月28日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
先週は「東京ゲートブリッジ」のお話をしましたが、
今週は以前から東京湾のスター(?)だった、
横浜の「横浜ベイブリッジ」、東京の「レインボーブリッジ」の
話題です。
どちらもその景観が大変美しい、二つの橋ですが、
同じ「吊り橋」と理解されている方が、
結構多いのではないでしょうか。
正しくは違います。
実は「吊り橋」は、レインボーブリッジの方だけ。
横浜ベイブリッジは、
正確には「斜張橋」と呼ばれる種類の橋です。
とはいえ、
一般的にはこの「斜張橋」も、
吊り橋、と呼ばれてしまうことが多いため、
あながち「ベイブリッジ=吊り橋」は間違いだ、
とも言い切れません。
ですが、
土木工学上、
あくまで、両者は、別の構造をもつ橋です。
吊り橋(レインボーブリッジなど、本物の方)の構造は、
やや複雑です。
主塔、と呼ばれる高い塔が通常2本立ち、
互いの頂上あたりを長いメインケーブルが繋げています。
メインケーブルは、さらに橋の両端の側へも
伸びていて、
大抵は箱のような形をした頑丈そうな構造物に
つながれています。
この「箱のような頑丈そうな構造物」のことを
アンカーレイジと言います。
実は、このアンカーレイジこそが、
吊り橋における陰の力持ち。
メインケーブルを両端から引き合うことによって、
橋を支え、
安定を保つ重要な部品となっています。
さて、このアンカーレイジによってその両端が固定され、
主塔によって中間部分が高く空中に持ち上げられている
メインケーブルからは、
たくさんのロープが垂れ下がっています。
ハンガーロープです。
このハンガーロープに吊り下げられているのが、
橋桁です。
私達がその上を車で走ったり、あるいは歩いたりする部分です。
つまり、吊り橋は、
やや乱暴に例えると(主塔の存在をあえて無視して例えます)、
「綱引きの競技中のロープの途中にひもが垂れ下がり、
そこに橋桁が吊られているような・・・」
素人が見ると、
その見かけからは若干想像がしにくい力学的構造によって、
成り立っていることがわかります。
対して、横浜ベイブリッジに採用されている
「斜張橋」は、かなり単純です。
立てた主塔から放射状に伸びるケーブルが、
そのまま直接、橋桁を吊り下げています。
ケーブルは主塔と橋桁とを直結させていますが、
ほかのものとはつながっていません。
つまり、
吊り橋におけるアンカーレイジのような、意外な陰の主役は
ここには存在せず、
橋桁の重さは、主塔が一身にこれを支えています。
例えるならば、
一本の鉄棒を
人がやや腕を広げつつ両手で握り、
立ち上がりながら、
ちょうど腰の辺りにまで持ち上げたときのような状態。
このとき、人間の足・腰と胴体が主塔、
鉄棒に向かって肩から斜めに伸びた両方の腕が、
ケーブルに相当しています。
いわば「やじろべえ」のように、
主塔を真ん中にして、
その左右の構造にバランスがとれていることが
重要となってくるわけです。
なお、この際、斜めのケーブルに引っ張られている橋桁には、
その両端の側から、主塔の立つ位置に向けての
圧縮力が働きます。
よって当然のこと、
橋桁はそれに耐えられるだけのつくりがされていなければ
なりません。
なお、吊り橋の仕組みについては、
「首都高」の公式サイトに載っているわかりやすい写真も
ぜひご覧になってみてください。
↓
(当該「写真」の掲載されているページです)
雑学いろいろコラム(木曜日の記事)│コメント(0)
東京の海の新名所、「東京ゲートブリッジ」のこと
2012年06月21日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
先月は東京・墨田区に建つ東京スカイツリーが開業した話題で、
首都圏中(日本中?)がもちきりでしたが、
その少し前、
東京では、こちらも巨大な建造物が、
名所の仲間入りをしています。
「東京ゲートブリッジ」です。
中央防波堤外側埋立地と江東区若洲を結んで、
2月12日に開通しています。
東京港のもっとも沖の辺りの海をまたいでいると
いっていいでしょう。
長さは2618メートルです。
そのうち海をまたぐ区間が1618メートル。
横浜ベイブリッジの約2倍となっています。
この巨大な東京ゲートブリッジですが、
その構造として、
長大な橋によく使われる「吊り橋」ではなく、
「トラス」が採用されました。
トラスは、
力学的に安定した形である「三角形」を基本の単位とし、
その組み合わせによって形作られます。
実は、
この東京ゲートブリッジをかけるにあたっては、
クリアしなければならない面倒な課題がいくつかありました。
そのひとつは、
橋を高くできないこと。
羽田空港にほど近いこの場所では、
建造物の高さ制限が布かれているため、
橋は海面から98.1メートル以内に収めなければなりません。
さらには、
海を大きくまたがなければならないこと。
橋の下は大型船舶が通る航路となっています。
そのため、
300メートル以上にわたって、
海に橋脚を立てることができません。
橋脚の間を大きく空けるには、
構造上、やはり「吊り橋」がもってこいなのですが、
問題は先に挙げた「高さ」です。
長大な吊り橋には、高い橋脚が必要ですが、
(たとえば、明石海峡大橋の姿を思い出してみてください)
東京ゲートブリッジを吊り橋にしようとすると、
その高さを「98.1メートル以内」には収められないことが
判りました。
そこでいよいよ、高い橋脚を立てずに済む
トラスの採用となったわけです。
加えて、
この橋が建つ足元・・・ここにも問題が隠れていました。
「超軟弱」と言われるほどに、地盤が弱いのです。
そのため、
材質の面で、形状の面で・・・
橋の軽量化にも、大きく力が注がれました。
よく、「恐竜が向かい合っている」などといわれる、
ユニークな東京ゲートブリッジの姿ですが、
実はこのかたち、
軽量化のための工夫が凝らされた結果によるものでも
あるのです。
障害を乗り越え、困難を克服してうまれた、
誇るべき東京の新風景といっていいでしょう。
雑学いろいろコラム(木曜日の記事)│コメント(0)
いまどきの住宅の庭でよく目立つ、「コニファー」について
2012年06月14日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
日頃普通に目にしている・・・
身近に沢山ある・・・
そんなありふれたものだけど、
でも、
あれを何と呼んだらいいのだろう?
正しい名前は?
そんなものが、私達の周りには沢山ありそうです。
たとえば、
「コニファー」も、そのひとつではないでしょうか。
このブログをお読みのオーナーさんのご自宅、
あるいは物件にも、
実はこの「コニファー」なるもの、
いくつか存在しているかもしれません。
コニファーとは、何でしょうか?
ひとことで言えば、「針葉樹」のこと。
松ぼっくりのような球果をつける植物の総称です。
そのうち、日本では、
園芸用、観賞用の外来品種が、
主にこう呼ばれています。
すると・・・
「針葉樹?園芸?・・・あっ、あれのことか」
イメージが浮かんだ皆さんも多いことでしょう。
もしも浮かばなければ、
今すぐ検索エンジンに「コニファー」と入力、
画像検索してみてください。
見慣れた大小のその姿が、ずらりと画面に並ぶはずです。
コニファーは、いわゆる西洋風の庭や建物、
さらには、
おおむね「洋風」といっていい、いまどきの日本の家々に
とてもよく似合います。
そのため、
たとえば新興住宅地に建つ戸建て住宅、
マンションやアパートの植栽など、
昨今は、
庭の主役のひとつといってもよいほど、
あちらこちらで目にすることができます。
普及の理由は、
いまふれたとおり、昨今の日本の家にお似合いなほか、
「メンテナンスフリー」
などと言われることもあるように、
管理がおおむね楽なことにもあったでしょう。
ちなみに、
いわゆる森林浴の効果の源のひとつとされる
「フィトンチッド」。
殺菌力をもつ揮発性物質、とのことですが、
コニファー(つまりは針葉樹)からは、
比較的多く発散されるともいわれています。
さて、
そんなコニファーですが、
一概にコニファーと呼ばれてはいるものの、
その品種の数は膨大、
一説によれば世界には万を数え、
日本で育てることのできる種類だけで、
200種、
あるいはそれ以上などとも言われています。
葉色、樹形等、
それぞれにさまざまな特徴がありますが、
多くの園芸業者さんも、実は目下勉強中・・・
とのことで、
いまやこれだけ身近に見慣れたものとなっても、
「プロがお客様から教わることもたびたびなのがコニファーの世界」
なのだそう。
思い切り熱中して(ハマって?)詳しくなってみるのも、
ひょっとすると、とても楽しい、
コニファーの世界なのかもしれせん。
雑学いろいろコラム(木曜日の記事)│コメント(0)