- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
お洒落な「コンクリート打ち放し」。元祖は日本にあった?
2011年11月03日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
「コンクリート打ち放し」
(うちっぱなし、と、よく発音されます)
と、いえば、
お洒落な建物の代名詞といっていいでしょう。
たとえば美術館、
レストランやブティック、
私達賃貸住宅オーナーにとってもっとも身近なところでは、
多くの「デザイナーズマンション」。
その美的でお洒落なセンスを主張するため、
しばしば、
「コンクリート打ち放し」を採用しています。
自宅を建てる際、これを選ぶ人もいます。
その多くは、
漫然と適当に選択したものではありません。
大抵の場合、
施主は、
自らの美的センス、あるいは生活スタイルを主張する
手段として、
コンクリート打ち放しを選んでいます。
いわゆるクリエイティブな仕事をしている人、
芸術志向のつよい建築家が自宅を建てる場合など、
見事なほどに、
コンクリート打ち放しが選ばれやすいことについては、
皆さんもたびたび
テレビの住宅紹介番組などでご覧になられるとおりです。
ところで、
このコンクリート打ち放し、
厳密に言えば、
「『コンクリート打ち放し』による、建物における美的な表現」
ですが、
これは、いつ、どこで始まったものなのでしょうか。
ちょっと考えると、
いかにもヨーロッパ・・・という感じがします。
それも、
家具や雑貨などで知られるとおり、
簡素ですっきりしたデザインを好む、北欧あたりの
イメージでしょうか。
しかし、
実は、この美的表現、
「始まりは日本にあった」との見方が有力です。
ただし、
手がけたのは日本人ではありません。
チェコ出身の建築家、アントニン・レーモンドという人です。
1919年に来日して以来、日本での活躍が大変長く、
「日本の建築家のひとり」
と、言ってもいいほどの人物です。
このレーモンドが、
1924年に日本に建てた自邸こそが、
現在、我々の目の前に数多く見られる、
「『コンクリート打ち放し』による、建物における美的な表現」・・・
これを最初に実現させたものと見る人が、
専門家、一般の建築ファン問わず、
多数、存在しています。
そのポイントは「壁」です。
現在、私達の身のまわりには、
繰り返しますが、コンクリート打ち放しの建物が無数に
建っています。
そこで思えば、
これらのほとんどいずれもが、広くとられた外壁における、
コンクリートそのものの肌が醸し出す風合いを
前面に押し出しています。
すなわち、
伝統的な素木(しらき)の壁や土壁と、感覚は同じです。
素材そのものの美を
主に壁の「面」をもちいて、展開させているのです。
こうした表現を
確信をもってコンクリートの建物で行った、
その最初の挑戦こそが、日本のレーモンドの自邸である。
現在、ほぼ認められている見解といっていいでしょう。
可塑性の高い(自由に形を決められる)コンクリートで、
建物の新しい美を模索しようとする近代以降の探求は、
レーモンドの仕事以前に、
ヨーロッパなどで、すでに始まっています。
しかし、
コンクリートに木肌や土のような素材美を発見し、
それを素直に、
建物の「面」に表現するというやり方を実行、
世に問うたのは、
知られるかぎり、レーモンドが初めてです。
このレーモンドの革新に、
当時、世界が驚きましたが、
もちろん、
地元である日本での影響については、
ただならぬものがありました。
以降、
ご存知のとおり、日本の建築家にとって、
コンクリート打ち放しは、美とセンスを表すための
まさに「定番」です。
また、
芸術的な面だけではありません。
精巧な型枠づくりなど、
コンクリート打ち放しにかかわる施工技術全般についても、
日本は、その品質面において、
他国を少なからずひきはなしているものと思われます。
「免震」と「制震」 建物への負担を減らして地震に耐えよ! その2
2011年10月27日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
先週木曜日は、
「免震構造」のお話しをさせていただきました。
今週は「制震」です。
ところで、この「制震」ですが、
「制振」
とも、よく書かれます。
と、なると・・・
「地震を制する」だけでなく、
あらゆる種類の「振動を制する」ということにもなりそうですが、
まさにそれが正解です。
だけでなく、
むしろこの「制振」の方が、
実際のところは、正しい表現だといえるでしょう。
たとえば、
この言葉を一躍有名にした建物として、日本一高いビル、
「横浜ランドマークタワー」
が、よく知られています。
このビルの内部には、巨大な制振装置
(縦横9メートル・高さ4.9メートルもあるそうです)
が備え付けられているのですが、
これは、
地震対策の側面を持ちつつも、
普段は、「風」対策として機能しています。
風による建物の不快な揺れを軽減し、
中にいる人々に快適な空間を提供するため、
活躍しています。
その仕組みは、
「マスダンパー方式」と呼ばれるもの。
おもりを下げた巨大な振り子が、建物の振動を抑えます。
地震や風などの揺れが建物に加わると、
中の振り子はそれとは逆の方向に振れようとしますが、
この力を利用して、
建物を揺れとは逆の方向に引き戻そうとするのがねらいです。
つまり、
制震(制振)とは、
建物内に、揺れを吸収する何らかの装置を設け、
それによって、
地震や風などによる揺れを低減させようとする仕組みを言います。
上記に挙げた振り子によるマスダンパー方式のほかにも、
注射器のピストンを押したり引いたりするような原理で
揺れの力を減衰させる「オイルダンパー」を
建物内に組み込む方式、
あるいは、
大胆なものでは、
隣り合うビルとビルをダンパーで連結させて、
互いの建物の重さを利用し、
揺れを打ち消し合おうとするもの。
いま、
様々な建物や構造物に対して、
それぞれに適した制震装置、制震構造が提案されています。
小規模な戸建て住宅などの場合、
よく知られているのが、
「筋かい」(柱と柱の間を補強するため、斜めにはめこむ部材)
に、ダンパーを組み込んで制震構造とする方法です。
ほかにも、
ダンパーの代わりに、
「粘弾性体」とよばれる、粘りと復元力をそなえた物質を使って、
地震エネルギーを吸収しようとする試みが、
報告されるなどしています。
今後も研究が進むとともに、
より低コストに、
より私達の身近なところへと、
制震技術はさらなる広がりをみせていくはずです。
「免震」と「制震」 建物への負担を減らして地震に耐えよ! その1
2011年10月20日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
先週木曜日の記事では、
昭和初期の頃、
広く世間の注目も集めながら巻き起こった「柔剛論争」について、
お話しをさせていただきました。
併せて、
建物の耐震構造を実現する考え方として、
「柔構造」
「剛構造」
のふたつがあるということにも触れた次第です。
さて、その上で、
ここ最近、
こうした柔・剛の耐震構造に加えて、
「免震構造」、さらには「制震構造」という言葉を
よく耳にするようになりました。
どちらも建物の地震対策として、
いま、脚光を浴びつつありますが、
これらはそれぞれ、どんな仕組みをあらわす言葉なのでしょうか。
今週はこのうち、免震構造について、
簡単に説明してみたいと思います。
免震構造は、
実は、かなり古くから存在する建物の地震対策のひとつです。
その考え方は、
・地震のエネルギーを「免震装置」で吸収する
・そのことによって、柱や梁など、建物本体を
エネルギーを吸収する役割から(できる限り)解放する
と、いうものです。
言い方を変えると、
「建物と地盤とをなるべく『絶縁』させてやろう」
というのが、
この構造のねらいで、
「建物の下に転がる玉石を敷いておくのはどうか」
「丸太を敷き、並べた上に、さらに方向を変えた丸太を敷き並べる。
これを数段重ねにしておいた上に、建物を建ててはどうか」
など、
すでに百年以上昔から提案が行われ、
中には、半ば実験的ながら、
実際に建物が建てられた例もあったようです。
しかし、一般的な普及とともに、
「免震」、「免震構造」といった言葉が広く世間に知られるように
なったのは、ここ最近、
1980年代に入ってからのこと。
建物側の基礎と、地盤側の基礎との間に
「積層ゴム」を置いて、
建物と地盤の揺れとをできる限り絶縁させるという方法が普及し、
各メディア、広告などで、
たびたび採り上げられるようになりました。
免震構造の利点は、
建物があまり揺れないこと。これに尽きるといってよいでしょう。
堅固な剛構造によって耐震能力を高めた建築物であっても、
あるいは、
しなやかにゆれることによって破壊や倒壊を
免れようとする柔構造の建物であっても、
どちらも、地震の揺れに応じて、
建物も揺れてしまうことには変わりがありません。
しかし、
そこに免震構造が加えられた場合、
地震エネルギーの多くは、まず免震装置に吸収され、
建物まで伝わっていかなくなります。
揺れによる建物の損傷や破壊だけでなく、
その中にある人身・人命、
財産への被害も、
より大きく抑えることができるというわけです。
こうした免震構造ですが、
従来、導入には費用のかかることが難点のひとつとされてきました。
しかし、
コストダウンへの努力も徐々に実り、
よく話題となる大型建物だけでなく、
昨今は、
小規模な戸建住宅にも普及が進みつつあります。
よく知られた「積層ゴム」のほか、
「ボールベアリング」
「テフロン加工のスライダー」
あるいはこれらを組み合わせたシステム、など、
免震効果を及ぼす仕組みとして、
各住宅メーカーが示す提案も、いま、実に様々です。
地震に強い建物とは? 有意義だった「柔剛論争」
2011年10月13日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
建築好きな人、
特に近代の建築史に詳しい人でしたら、
「柔剛論争」
のことをよくご存知と思います。
とても有名な論争です。
主に昭和初期を舞台に、
関東大震災の惨劇をふまえ、
建築界のみならず、
広く世間も注目のもと、展開されました。
テーマは、
「地震に強い建物のつくりはいかにあるべきか」
論争の主役は、
一方が、佐野利器(さのとしかた)。
帝国大学教授、東京市建築局長、帝都復興院理事など、
その生涯をきらびやかな肩書にいろどられ続けた、
建築界の重鎮です。
一方が、真島健三郎。
海軍省の技師で、鉄筋コンクリート構造物の設計においては、
日本最初の「プロ」のひとりと見られる人物です。
二人は、
「地震に強い建物のつくりはいかにあるべきか」
について、
佐野・・・「剛構造」
真島・・・「柔構造」
おのおの、
その主張を掲げ、激しく意見をたたかわせました。
二人の理論を専門的な言葉を使わずに、
ごくごく簡単に説明すると、
佐野の「剛構造」は、
「建物をがっしりと強く固めよ」
真島の「柔構造」は、
「建物は必要な程度柔らかく建てよ」
と、いったところです。
剛構造は、
建物を一個の堅固なかたまりにして、
地震の力に抵抗させようとする考え方、
柔構造は、
建物自身がしなやかに揺れることで、
そこにかかってくる地震の力を受け流そうとする方式、
但し、どちらも目的は同じです。
建物の設計と構造を工夫することによって、
地震による破壊や損傷を免れようとするものです。
この柔・剛の論争は、
長年にわたって続きましたが、
結局、
どちらの意見が勝利をおさめたかというと、
「論理的には決着がつかなかった」
と、いったところです。
しかし、現実として、
「佐野の剛構造が、
社会には広く信頼され、選ばれるところとなった」
と、しておくのが妥当です。
ですが、
現代に生きる私たちは、これに対し、
「おや?そうだろうか」
と、感じざるをえません。
東京はじめ、
日本中に建ち並んでいる高層ビルなど、
多くの建物が、
真島の柔構造で成り立っていることをよく知っているからです。
柔剛論争には論理的な決着がつきませんでしたが、
つかなかったのは当然で、
結局のところ、
真島の意見もまた、立派な正解だったのです。
しかし、
二人が論争したのはまだまだ古い時代のこと。
日本に、
柔構造が有効となるほどの高層ビル・超高層ビルが
建ち並ぶことはありませんでした。
なにぶん、
当時は、大都市に建つビルでも、多くが4、5階建て程度です。
こうした規模の建物を下手に柔構造で建てると、
建物のやわらかな「しなり」が、
各階の壁や窓、配管などに大きな変形をおよぼすことになります。
各所に破壊が及び、
主に財産上の、甚大な被害が生じることとなるでしょう。
そうなると、自然に、
選択肢は、
とにかく地震に真正面から打ち勝つ方法としての剛構造のみ、
と、いうことになるわけです。
さて、
以上のような顛末となった柔剛論争ですが、
この話には最後にひとつ、
あるエピソードを加えることが定番(?)となっているようですので、
この記事もそれに従っておきましょう。
登場するのは、
武藤清という人物です。
剛構造を主張した佐野利器のもとで建築構造を学び、
柔剛論争では、
「佐野・剛構造派」の若き論客として、
真島とたたかいました。
この武藤が、のちに、
日本最初の超高層ビル「霞が関ビル」の構造設計を
担当することになるのです。
そして、
多くの人がご存知のとおり、霞が関ビルは、
「五重塔にヒントを得た」
などとも言われる柔構造の建物として、昭和43年に竣工します。
地震に対する柔構造の有効性を
日本だけでなく、世界に対しても見事に確立させたのが、
この武藤なのでした。
佐野のもとで、
柔剛論争に深くかかわってきた武藤清。
そんな彼であったからこそ、この輝かしい結果を
まさに「柔軟」に、
導いたものと思われます。
「液状化」のおさらい・地盤の液状化に対抗!
2011年10月06日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
先週に引き続き、主に地震によって引き起こされる
「地盤の液状化」についてのお話です。
建物、建造物に大きな脅威をおよぼす地盤の液状化。
どんな対策手段があるのでしょうか。
大きくわけて、
対策にはふた通りの考え方があります。
ひとつは、
1.「液状化の発生そのものを抑制するための対策」
もうひとつは、
2.「液状化が発生した際、
その被害をなるべく少なくするための対策」
です。
1には、どんな方法があるのでしょうか。
よく知られているもののひとつに、
「サンドコンパクションパイル工法」
というものがあります。
まず、
ケーシングと呼ばれるパイプ状のものを
先端は塞いだまま、地上から地中へと突き刺し、
そのあと、ケーシングの中に、
砂や砕石を投入します。
次に、それらを圧縮しながら、
ケーシングを引き上げます。
このとき、ケーシングの先端を開放。
すると、
地中には、圧縮された砂や砕石で出来た「柱」が、
残されることになるわけです。
次に、この柱を
さらに上からケーシングで打ち固めます。
このようにして、
地中の「柱」を必要に応じた数を目指して、
こしらえていくと、
周囲の軟弱な地盤は、
柱による圧縮をうけ、段々と引き締まっていきます。
これによって、
周辺地盤全体を液状化しにくいものに変えてしまおうと
いうのが、
「サンドコンパクションパイル工法」
のねらいです。
「深層混合処理工法」
と、呼ばれるものもあります。
地中にパイプ状の装置を刺し込み、
「固化材」と呼ばれる物質を投入します。
装置の先には周囲を攪拌する仕組みなどが備えられています。
これを使って、
軟弱な土壌と固化材とを混合させます。
そのことによって、
液状化しにくい地盤をつくりだそうとするものです。
さらに、
「置換工法」。
文字通り、液状化が予想される軟弱な砂などの層を
そっくり、
他のものと置き換えてしまう豪快なやり方です。
軟弱な層の位置が浅い場合など、
これが適しています。
ほかにも色々と方法はありますが、
ここでは、
比較的よく知られている以上三例の紹介までに
とどめておきましょう。
一方、
「液状化が発生しても、
その被害をなるべく少なくするための対策」
についても、
様々な工夫が考えられています。
たとえば、
木造住宅であれば、
鉄筋を十分に配した堅固なコンクリートの基礎と、
建物の土台とを
アンカーボルトで緊結させます。
ねらいは両者の強化と一体化です。
液状化が発生しても、破壊などされにくい、
安定した構造をつくるのです。
地盤の液状化にとどまらず、
地震の揺れ、強風など、
あたりまえの災害対策ともいえるのですが、
こうした作業をより丁寧に行うほど、
建物におよぶ液状化被害が拡大する可能性は、
減っていくことになるはずです。
さらには、
杭基礎が必要とされない規模の建物であっても、
杭基礎とする方法。
もちろん、
先週お話ししたとおり、杭基礎も、
地盤の液状化に対して万能ではありませんが、
杭基礎を採用しない建物に比べれば、
より、液状化被害、
あるいはその拡大を免れることができる可能性は
高くなるでしょう。
ほかには、
「各ライフラインの建物への引き込み部分について、
断裂などがしにくい柔軟な設計とする」
ことなども、
有効とされています。
以上、
かいつまんでのお話になりましたが、
いかがでしょうか。
今年、日本を襲った東日本大震災をうけて、
今後、地盤の液状化対策についてはさらに研究が進み、
新しい対策手段、
あるいは旧来の手法をさらに改良したやり方など、
次々と、
生まれてくることになりそうです。
(なお、上記に記した工法、工法名については、
施工会社などによって、様々な「アレンジ」が
されていたり、独自のネーミングがされていたり
することがあります)